新しい学校事故・事件学

1件の記録
- しろくま@shirokuma19092026年1月3日買った読み終わった従来の学校事故・事件研究とは異なって、「実務」や「現場」へのこだわりを全面に打ち出した「新しい」学校事故・事件研究。58頁にある「ハの字」図では、時間の経過とともに遺族・家族側と学校・教育委員会側のあいだに認識のズレが生じることが示されていて、わかりやすかった(他方、81頁にあるAB図は、ものすごくわかりにくかった)。この研究分野で行わなければならないことは山積していて、研究者(とくに遺族・家族の情報発信を手伝う研究者)の数が少ないことが文面の端々から伝わってきた。 「要するに、第1章でも述べるとおり、私は徹底的に「実務」や「現場」にこだわるところから、学校事故・事件の事後対応、特に調査(検証) 作業のあり方について考えてみたいということ。それが本書で最も取り組みたいと考えていることである。」(10頁) 「つまり、重大事故・事件の起きた学校現場に調査(検証)に入り、その成をふまえた再発防止策を作成・実施することを通じて、その当該の学校の再発をどのように進めるのかということ。また、「事実を知りたい」と願い続けてきた遺族・家族への支援(権利保障)のあり方を、具体的にどのように考えるのかということ。そして、学校で起きた事故・事件について。「本来あるべき事後対応の姿」をどのように構想するのかということ。こうしたことを、私たちが具体的に「実務」をすすめる観点から考えていかねばならない状況にきたのである。」(10頁)