蜘蛛の糸・地獄変 (角川文庫)

2件の記録
- amy@note_15812025年3月16日かつて読んだ感想芥川の文章は無駄がなく、冬の夜みたいな冷たい美しさだと思う。 蜘蛛の糸は学生時代ぶりに読んだけど、あのころと良い意味で抱いた感想は変わらない。人によって感想がわかれそうだから読んだ感想や解釈を話し合うのも楽しいかも。 地獄変は人を魅了するものを造るには人でいることを手放さなければならないのか、いや手放さずにいたから造ることが(描くことが)できたのか自分でもこれだという考えがまとまらないけどそれが芥川作品の良さでもある。 毛利先生は心が苦しく、切なくなる。 人のことを愚かだと嘲ったあとに知るその人の本質。 誰かのことをわかった気になることほど浅はかなことはないよなあ。