原民喜戦後全小説 上 (講談社文芸文庫 はF 2)

1件の記録
シモン@yansimon071103202026年1月5日読んでる読み終わった壮絶な魂の悲嘆。途轍もない辛苦で耐え難い。郷里広島での原爆体験と最愛の妻の永きに亘る闘病そして死。永遠と続く悪夢のようでしんどい。 生きる為の文章(糧ではなく)。少しの夢を見ながら空っぽな痩身。カラカラになった想念を絞り出したような身の内の吐露。余りに辛い。投げ出したい思いで読み進めた。飢と孤独は人を壊してしまうのか。 白昼夢のような日々にもやがて微かな光が注ぐ。仕事と住まい、友人のある生活。ほっとした。だがいつしか見納めかのような視線を現世に向けている自分に気付く。
