マスク

マスク
マスク
菊池寛
オリオンブックス
2021年10月22日
1件の記録
  • 羊山羊
    @alpaca01
    2026年1月7日
    初菊池寛。香川県民なのにね。自然主義アンチという新思潮派に属するということで読み始めてみたけど、ロジカルな文章がまるで静かなエッセイを読んでいるみたいでバカみたいに読みやすい。現代性にも富む1篇。主人公がもともと体が弱く、誰もマスクをつけていない中で、自分がマスクを付けておかないといけない。周りに合わせないといけないけど、周りに合わせると死んでしまう同調圧力への苦しみがつづられている。それで、主人公自身もマスクを周りに合わせて外している時に、シカゴの野球チームの中に1人、マスクを付けてきている人を見て、己を貫くその姿勢 に心を揺らされるというラスト。同調圧力とのせめぎ合を分かりやすく表していてよい。同調圧力に屈しない、というとステキに聞こえるけど、それは一歩間違えると自己中と言われる類のものだ、本者の中で、それを良いとも悪いとも判断していないところが、実にニクい。
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