せんせい。(新潮文庫)

せんせい。(新潮文庫)
せんせい。(新潮文庫)
重松清
新潮社
2011年7月1日
1件の記録
  • hal
    @halo_o
    2026年2月27日
    中学受験塾に通っていた。『ドロップスは神さまの涙』がテストに出たとき、私は試験時間中にも関わらずその抜粋された文章で泣いた。あまりにも好きだったから、文章題の最後のタイトルから調べて、本を買った。本を読んで、『にんじん』を読んで、人間の醜さは大人も子どもも変わらないのだと、だから私も息をしていいのだと思えた。そういう作品だった。 大人になった。久々にドロップスを食べて懐かしくなって、読んだ。やっぱり『ドロップスは神さまの涙』、が好きだ。赤の缶はもうどこにもないけれど。ブドウ味は、永遠に出てこなくなってしまったけど。でもきっともう、ブドウ味のドロップスは役目を終えたのかなと、思う。 あと『白髪のニール』、子どもの頃はわからなかったけど今だからこそ刺さる話だった。ロックンロール。始めるのがロックで、続けるのがロール。年をとるということ。生徒が先生の先生をする、この作品が短編集の一番最初に来るの最高だ。 総じて、重松清は「後悔」を描くのが上手い作家だなとしみじみ思う。重松清の後悔からしか得られない味がある。後書きまで言葉の力がこもってる。昔からずっと、大好きです。
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