夏目漱石の百句

3件の記録
shu@shu_2026年6月2日読み終わった・俳句なくして小説家夏目漱石は誕生しなかった ・漱石の文学的出発は、間違いなく俳人としてのそれであって、小説家ではない とあとがきにある。 漱石や子規、虚子にとって俳句は、「手紙」や「日記」のようなものだったということも興味深い。実際に漱石の句を見ていくと、子規とのやり取りは数えきれないほどある。特に子規が病に臥せっていた頃や亡くなった折の句は感慨深いものがある。 永き日やあくびうつして別れ行く 月に行く漱石妻を忘れたり 秋風の一人をふくや海の上 筒袖や秋の柩にしたがはず 朝顔や惚れた女も二三日 生きて仰ぐ空の高さよ赤蜻蛉 秋風の聞こえぬ土に埋めてやりぬ 叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 初夢や金も拾わず死にもせず





