アルブキウス

アルブキウス
アルブキウス
パスカル・キニャール
Pascal Quignard
高橋啓
青土社
1995年10月1日
2件の記録
  • 第九章 妻スプリア 〜 第二十五章 アルブキウスの死 【感想】 実在した古代ローマ(カエサル〜アウグストゥス時代)の弁論家、アルブキウス・シルスを材に採った歴史小説、のようでいてその実、作者キニャールによる随想と呼ぶべきテキストだろう。ただし、その雑多さゆえ「小説」としておくのが無難であるとは思うが。 「仮想演説」という、掌編小説のようなテキスト(どの程度まで作者によるものかわからないが、いずれも元テキストの「要約」として紹介されている)が色々と興味深い。古代ローマの息吹を伝えているとも、また「語ること」の歪さを示唆しているとも言えそうだ。当然のことながら現代とは物語の「文法」とでも呼ぶべきものが違うので、キツネにつままれたような気持になることばかりだったのだが、それも含めて面白い体験だった。 (ただ、キニャールらしい性へのこだわりは、あまり肌に合わないなとあらためて思ったのだったが)
  • まえがき 〜 第八章 第五の季節
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