戦後ドイツのユダヤ人
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- しろくま@shirokuma19092026年1月14日読み終わった借りてきた終戦から現在(2005年)までのドイツにおけるユダヤ人の軌跡を追った本。記述が平明で、とても読みやすい。私はこれまでに著者の本を2冊読んできたが(『歴史修正主義』『和解のリアルポリティクス』)、それらの本と内容的に響き合うところが多かった。淡々とした記述の合間に言及されるエピソード(例えば、収容所解放後に米軍や英軍が分け与えた食料のために死んでしまった者たちがいたこと、「過去の克服」の綻びが見え始めた時期にドイツのユダヤ人社会を率いたイグナツ・ブービスが作家マルティン・ヴァルザーとの論争を経て、自身がドイツとユダヤの相互理解に貢献したのかを自問するようになったこと、など)が印象的で、とてもよかった。 〈シリーズ・ドイツ現代史〉という叢書に含まれる一冊なので、他の本も併せて読むとより理解が深まるのだろうと思う。索引・年表・ブックガイドあり。