小説作法

4件の記録
- サリュウ@salyu_carefully2025年4月7日読み終わった"小説というものはどういうときにうまくいくかというと、書けてウキウキしているときだっていうんです。要するに意気が揚ってくるときで、そこからフィクションが始まるんだけども、つまり、自分の書いた人物が動き出してきてね、予想外に動いて、それが回りにテリトリーになって活発に動き始めるわけね。そうすると自分は書いてる人間でありながらひじょうに気分が高揚してくる。それが小説で、いってみれば自分のフォルムができているときだというんですね。" p.363-364 マラマッドの短編集の序文を小島信夫が紹介するくだり。だからこれは小島信夫の言葉ではなくてマラマッドの言葉だけど、でも、小島信夫の言葉でもある。保坂和志の解説もとてもよくて、なんというか、勇気が湧いてくる本だし、いろいろなことを知って、ああわからないなと思いたくなる。坂本繁二郎あたりの画家についても調べたくなってくる。