「みにくいアヒルの子」のような希望〆の物語ではなく、切望→成就→絶望という見事なまでの容赦のなさに打ちのめされる。うさぎは自身の緑を恨みつづけるかもしれないが、仲間に愛されたことも忘れないまま皆の傍に居るのだろうと思う。 自分のお金で絵本を買う、という初めての経験をくれた1冊。

やなせたかし「チリンのすず」が好きな人とかに刺さりそうな気がする。 道尾秀介が17歳の頃に初めて書いた絵本を、映像作家の人がイラストを描いて絵本にしたもの。 全然ハッピーエンドではないのだけれど、自分はこういう話がとても心揺さぶられて、一度手放したが買い戻した。