1面、降版します 特命記者の事件簿 (角川書店単行本)

1面、降版します 特命記者の事件簿 (角川書店単行本)
1面、降版します 特命記者の事件簿 (角川書店単行本)
松井蒼馬
KADOKAWA
2024年3月4日
1件の記録
  • なこ
    なこ
    @nonbibiri75
    2025年7月23日
    時間に追われる緊迫感のある現場の描写がお見事! 個人的には締め切りが迫る感じがホラー並みに背筋凍りました(※多分だいぶ珍しい感想です)。 ——————————————- 新聞って「取材記者」ばかりのイメージが強いですけど編集があって商品ができてることを大半の人はあまり意識してないんじゃないでしょうか。大手の新聞社って大所帯の編集を抱えてるんだ、夜勤で朝刊を作るんだ、時間に追われてるんだ…と編集の様子をがっつり覗けるお仕事小説でした。おもしろ。 最初はお仕事作業描写が説明くさく、整理部記者の面々も読んでて覚えられない感じでしたが、桃果が疑って近づいてその人の内面や事情や矜持を知るたびに意外すぎるキャラクターの深みを知って解像度が深まる感じが快感。リーク犯が誰なのかも気になって、気づけばあっという間に読了していました。 桃果の〝卵の殻をつけた社会人〟ぶりには微笑ましさよりも苛立ちを感じてしまいましたが、東大卒同僚に言われたセリフに大変スカッとしました笑。…この人のやってることには理解できないですけどƪ(˘⌣˘)ʃ 確か新聞のマニュアルだと「特定の仕事を蔑むような言い方はしてはならない」んじゃなかったっけ? 「その仕事をしている人に失礼だから」。だから「整理部に左遷」とか言うなよ笑って思いながら読んでいたら、ちゃんとそう思っている人、整理に誇りを持って働いている人が出てきて安心しました。 お仕事小説がお好きな人は必読だと思います! 家族への推薦度★★★★☆
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