日本史 2

日本史 2
日本史 2
ルイス・フロイス
柳谷武夫
平凡社
1965年1月1日
1件の記録
  • だむ
    だむ
    @p0se1-d0n
    2026年1月21日
    漸く2巻を読み終える(全5巻)。面白かったところ。キリスト教に触れて社会の上層でも下層でもキリスト教徒になろうとする人々が現れる。前者において、これはレアケースであったろうが、僧侶や城主の中にはキリスト教に帰依することを決意しながらも、自らの地位や身分、社会的役割の制約からキリスト教へ正面きって飛び込むことを躊躇したものがいた。そこで彼らが捻り出したのが内面と外面の使い分け(ホンネとタテマエ・・・この頃既に!/とっくに?)だった。つまり「デウス」の視点がすべてで人間の視点を認めないキリスト教=一神教に対してエリート層の一部にはなお一定の人間的領域を確保しようとする反応が見られたのだ。要するに彼らは究極的には「絶対者」より身分的秩序を包摂した「世間」乃至「社会」を怖れたのである。 一方、話の中で迫害を逃れ或いは新たな布教の機会を求めて「パアデレ」たちが活動していた土地を後にする場面が幾度もでてくる。すると既に洗礼を受けたその地の大勢のキリシタン達(ほとんどが「庶民」と言える人々である)が別れを惜しんでどこまでもどこまでもぞろぞろと後をついてくる、という描写がある。ただそれだけのことであるがここにかつてこの地に暮らしていた人々の最良の部分が現れていると言っては言い過ぎだろうか。そうした部分はある時期までこの国の人たちに確実に受け継がれていたように思われるが今日の「日本人」との繋がりは限りなく細く細くなっていくようである。
    日本史 2
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