
だむ
@p0se1-d0n
刻々と近づく定年の足音。秋は短く人生もまた(?)。積読をどこまで解消できるか。
- 2026年1月21日
日本史 2ルイス・フロイス,柳谷武夫読み終わった漸く2巻を読み終える(全5巻)。面白かったところ。キリスト教に触れて社会の上層でも下層でもキリスト教徒になろうとする人々が現れる。前者において、これはレアケースであったろうが、僧侶や城主の中にはキリスト教に帰依することを決意しながらも、自らの地位や身分、社会的役割の制約からキリスト教へ正面きって飛び込むことを躊躇したものがいた。そこで彼らが捻り出したのが内面と外面の使い分け(ホンネとタテマエ・・・この頃既に!/とっくに?)だった。つまり「デウス」の視点がすべてで人間の視点を認めないキリスト教=一神教に対してエリート層の一部にはなお一定の人間的領域を確保しようとする反応が見られたのだ。要するに彼らは究極的には「絶対者」より身分的秩序を包摂した「世間」乃至「社会」を怖れたのである。 一方、話の中で迫害を逃れ或いは新たな布教の機会を求めて「パアデレ」たちが活動していた土地を後にする場面が幾度もでてくる。すると既に洗礼を受けたその地の大勢のキリシタン達(ほとんどが「庶民」と言える人々である)が別れを惜しんでどこまでもどこまでもぞろぞろと後をついてくる、という描写がある。ただそれだけのことであるがここにかつてこの地に暮らしていた人々の最良の部分が現れていると言っては言い過ぎだろうか。そうした部分はある時期までこの国の人たちに確実に受け継がれていたように思われるが今日の「日本人」との繋がりは限りなく細く細くなっていくようである。
- 2026年1月3日
日本史: キリシタン伝来のころ (1) (東洋文庫 4)ルイス・フロイス読み始めた年始からタイムトラベルを敢行。イエズス会の一員に紛れ込んで16世紀の日本へといざいざ!まだ1巻の途中だが実に面白い。休みが足りないって!(2026.1.3) - 2025年12月28日
- 2025年12月18日
淋しいのはお前だけじゃない 市川森一シリーズ1 三草社市川森一シリーズ読みたい昨晩ドラマ「もしがく」の最終回を見た。ここは読書と本の場所だから詳細は専門の界隈に任せるが一言だけ感想・・悪くはないんだけど期待が高かっただけに・・・ ただ三谷氏自身がその影響を語っている市川森一作「淋しいのはお前だけじゃない」と比較せずにはいられない。 こう書いては身も蓋もないけれども、ともに「やりきれない現実をフィクションの力で乗り越えていこう」とする姿を描いているからだ。三谷氏の結末は希望を残しながらもほろ苦く、市川氏の方は「いい夢見たな」と西田敏行(素晴らしい俳優さんでした)が呟いた・・と記憶してるがさて合っているか?シナリオを読んでみたいな。 (2025.12.18) - 2025年12月16日
心より心に伝ふる花観世寿夫読み終わった「おお ! 神よ!」昔、新劇のベテラン俳優が若手に苦言を呈しているのを読んだ記憶がある―「狼よ」に聞こえる―(おお!が台本にどう記載されているかは知らないけれど)。 これを「セリフが下手」と片付けてしまってはいけない。西洋演劇とはまるで水源を異にする能の世界において、観世寿夫は、そして600年以上前に世阿弥は遥かに核心を摑んでいる。ここで乱暴に纏めてしまえば「実存」がなってないのである。演技とは。俳優とは。美しく力強い言葉があちらこちらに散りばめられている。世阿弥と観世寿夫の対話はローカルなものを突き詰めれば普遍に到達するというこの上ない見本だ。読了後改めてこの文庫本の口絵に採用された観世寿夫の写真を見る。ヒトはこういう風に「そこに居る」ことができるのだ! 花のように。 - 2025年12月11日
パウル・ツェラン詩文集パウル・ツェラーン,飯吉光夫読み終わったある時期ある人の書くものがどうしようもなく遺書に似てしまうということはありそうなことのように思える。それは生の側から眺めた自分の不在だけれどもここでは逆に自分がいなくなった場所からゆらゆらと言葉が立ち上がっているかのようだ。事実彼はある講演の中で語っている。「逆立ちして歩くものは、足下に空を深淵として持ちます。」・・・枝に残った数枚の葉が風に吹かれて揺れている。 - 2025年12月1日
ディアローグクレール・パルネ,ジル・ドゥルーズ,増田靖彦,江川隆男読み始めたフランス現代思想(今でもそういう風に言うのかな?)を読むのは30年ぶりくらい・・・昔はさっぱりだったが今はどうか。1,2章は比較的とっつき易いらしいからそこだけでも。年末に首をひねりながら珈琲を飲むのも結構な贅沢では。 - 2025年11月29日
影の獄にてL・ヴァン・デル・ポスト読み終わった「音声」に満ちた作品。地の底から太古の声が劈く。ジャワの熱帯ジャングルでは宇宙と無数の生物が織りなすざわめきが。アフリカの兄弟の神話語りを経て、戦中の奇跡的なロマンスを振り返る部屋の外の嵐。 人が此処でも其処でも生きて死んでいく。 「生を制度化する」恐ろしさに敏感な著者であればこそなし得た「音声の言語化」。 文章の美しさを求める人には勿論幅広く読み継がれていって欲しい作品です。 クリスマスにはまだ間に合いますよ。
- 2025年11月17日
- 2025年10月20日
世界のすべての七月ティム・オブライエン,Tim O'Brien,村上春樹読んでる古本市で購入。前の持ち主が挟んだのだろう、新聞の書評の切抜き2つ。この短い秋に、そして昔若者だった人にうってつけかと。
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