百鬼園戦後日記1

百鬼園戦後日記1
百鬼園戦後日記1
内田百間
中央公論新社
2019年1月22日
1件の記録
  • みやま
    みやま
    @suiryusha
    2026年1月21日
    昭和20年8月 22日から昭和21年12月31日までほぼ毎日筆を止めず、したためた日記だった。戦後の悲しみというよりかは日々の生活が主として書かれている。 食いしん坊の百閒さんはお酒と肴を探してきてもらうことに余念はなく、日本郵政に勤めていた経験や文筆業もノッてきていたからか付き合いのある方々の差し入れなど肴に事欠かない日常を送っていたようだった。連れ合いのこひさんは麦酒を求めて走り回っていた。大変そうだなあ。 いろんな人が出入りして百閒さんが辟易しているところを想像して、漫画のように頭の中で百閒先生を動かしているとおかしみがあり笑ったところも多かった。日々に無意識でも面白いところを探しているというか。元来の怖がりであったり、結滞が起こったり、歯が抜けたりする。風船画伯こと谷中安規の死についてもさらりと書いてた。 なんか、いいなと思ったのは無為ということばだった。何もせずにぼんやり過ごしていたのかなあ。これは自分もしたい。本日、無為。なんかいい。なんにもしない一日。今の憧れの過ごし方だなあ。 最後になるが、あとがきに風船画伯が寄せていたことについては泣かせる。内容がまた泣ける。彼は結局栄養失調にて餓死をする。画伯の食生活が書かれていたが百閒と真反対の生活であった。
    百鬼園戦後日記1
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