ラカン的思考

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- mkaizyuu@waita2562024年6月9日読み終わったラカンの真骨頂は鏡像段階理論はあくまでも一つの例えでしかなく、人が何かを思考する時、その何か、を考える材料は全て前提となる言語、知識、他人の考えの元に成り立っているのであるから、思考するということはすなわち、「言語世界」に身を委ねることと同義であり、そこを通すことででしか、「自ら」は存在することができないと主張した点にある。 ここで言う「言語世界」とは、言い換えれば他者であり、すなわち、人間は他者になることによって、つまり自己(オリジナルな自ら)を失うことででしか理性を獲得し得ないとラカンは言ったのである。