ちくま日本文学(035)

ちくま日本文学(035)
ちくま日本文学(035)
織田作之助
筑摩書房
2009年5月11日
1件の記録
  • たご
    たご
    @clan_1967
    2026年10月9日
    オダサクは語りがべらぼうにうまい。台詞と地の文がシームレスで、登場人物が話しているかと思ったら、いつのまにか語り手に視点が移っていたりする。それでいて、全くストレスがない。 特に印象的だったのは『競馬』。狂ったように「一」に賭け続ける男の物語が静かに紡がれる。亡くなった妻への愛情なのか、嫉妬なのか、執着なのか、それとも憎しみなのか。きっと自分でも訳のわからぬ思いを抱えて、男は賭け続ける。勝ったところで妻が生き返るわけでもなし、ましてや、彼女がどういう人だったのかなんてわかるはずもないのに。
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