犬身(下) (朝日文庫)

3件の記録
Satomi@satomiww2023年3月2日買った読み終わった人を愛せず、犬を愛する女性が自らを「犬化願望」「種同一性障害」と呼び、理想の飼い主である女性を見つけ「あの人の犬になりたい」と願う。人の身では到底辿り着けない深い場所に、犬として、その女性の家族との間にある闇に触れていく話。 ファンタジーな世界観の中に官能的な描写を濁さずに書いていて、肉体を介在しなければ人間は愛情を感じることができないのか? 心と、肉体は、必ずしも一致していなければならないのか? を考えさせられる物語だった。 動物は無償の愛を与えてくれるとは言うけれど、柔らかな毛並みと、優しい目を向けられるだけで、彼らはその愛で飼い主を守っているのだと思う。


