R.U.R.

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ピエ@pie_2022026年2月8日読み終わったカレル・チャペックの"R.U.R. (ROSSUM'S UNIVERSAL ROBOTS)"の英訳版を大久保ゆう氏が日本語に訳し、青空文庫に収めたもの。 「戯曲を読もうの会」(ゆーぐれなゆーりんちー様の主催)に参加した折に、第二幕まで参加者みなで朗読した。第三幕は終了後に一人で読んだ。 「ロボット」という言葉を初めて使用したことで知られているが、この作品における「ロボット」は、人間と同じ外見と体構造を持ち、工場で生産される代替労働力というような意味である。人間の労働者の何倍も効率よく働けるが、心や感情を持たない。 そのロボットの生産を一手に担うロボット製作所に、会長の娘ヘレナがやって来るところから第一幕が始まる。この世間知らずのお嬢様の目的は… 人間より安価に働かせられるロボットにあらゆる労働を任せていったらどうなるか…という展開は、今となっては見慣れたものになってしまったが、結末は衝撃的だった。 生命を創り出すという、神に成り代わろうとするかのような行為の描き方は、キリスト教の要素が強い。ロボットの反乱を予防するため、地域ごとに言葉も外見も異なるロボットを創り、彼らの意思疎通を妨げて反目させようとする計画など、バベルの塔の逸話そのものだ。 登場人物、特にヘレナの心情に分かりづらい部分があったが、他の人の朗読の仕方を聞くことで解釈が深まった気がする。 また、掛け合いのシーンも多いので、誰かと一緒に声に出して読むのがとても楽しい作品だった。
