平家物語を読む

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ねむきち@ss04122026年2月11日読んでるKindleで岩波ジュニア新書版を読んでいる。 平忠盛についての記述が読みたくて読んでみてるんだけど、とっても読みやすい。そして切なくなってくる。 「だから物語の中には、危機にみちた日常を生きぬいていった人びとが、主人公として登場し活躍することになるが、源平の武者たちをはじめとする、これらの人間群像は、それぞれ、ひとりびとりが向かいあわねばならなかった、きびしい運命を見とおしながら、しずかに身を処していった精神のさわやかさを、また動乱の時代をになって、新しい時代を創りだした人間の力強さ、逞しさを、七百年以上たったいまもなお、直接わたしたちに、いきいきと語りかけてくるのである。」 「一首だけでも、わが歌をとり入れられることによって、すでに目の前に見えている死の世界をのりこえたかったからである。人間の無常に、まともに対面していた忠度には、和歌という永遠なものに命を託すことによって、わが身の無常を超えたいという、強くまた切ない願いがあったのである。」 「『平家物語』は、平家の公達たちが、坂東武者を中心とする源氏の武将たちの、多くは武弁一点ばりであったのにくらべて、武芸に達していただけでなく、詩歌や管絃によって代表される風雅の道にもたしなみ深い、まことにみやびやかな人びとであったことをほめたたえ、平家にたいする享受者たちの同情を、いやがうえにもたかめている」