
ねむきち
@ss0412
この一年は小説ばかり読んできたので、新書のリハビリ中です。
- 2025年8月23日涙の箱きむふな,ハン・ガン読み終わったずっと気になってたのを書店で購入! 涙を流すと言うこと、涙ってどんなものか、 などなどが、美しい言葉とやさしいおはなしで描かれていて読んでいて心が澄みわたるかのよう。 装丁もイラストも綺麗で素敵な一冊。
- 2025年8月19日路傍のフジイ(1)鍋倉夫読み終わったunlimitedに入ってて、気になってたから読んでみた 他人と比較して落ち込んだり、自分を卑下したり、どこか他人とは分かち合えないさみしさ(わたしたちがわりと感じているだろう悩み)を感じながら生きている登場人物たちとフジイが出会って、 変わったり変わらなかったりする。この空気感がいい。 フジイは出会った人の何かをガラッと変えるわけじゃないけど、フジイの生き様を見てそれぞれが何かを受け取っていくのがいい。 「友達はいますよ。それきり連絡先も知らず、二度と会わない人もいますけど 今でも友達だと思っています」 こう言う風に言える・思える勇気が私にはない〜すごい。かっこいい。
- 2025年8月13日幽玄F佐藤究気になる
- 2025年8月11日さみしい夜にはペンを持てならの,古賀史健読み終わった積読チャンネルを見て購入。 小説仕立てで自分の考えを言葉にして、自分を知っていくこと(その手段としての日記)の良さがたくさん書かれていた。小説っぽいからするすると読める。本として中身まで挿絵や構成が美しかった。 せめて自分だけは自分の応援団長でありたいという思いで生きてきたけど、 日記を通して、自分のいちばんのファンになるっていうのもそういうことかなと思った。 日記を書いてきていたけど、記録としての意味合いが強くて、あんまり思ったことを書くのが上手じゃない。10日間続けようと書いてある。やってみようかな。
- 2025年8月5日殺意の集う夜 (講談社文庫)西澤保彦読み終わった宇垣美里さんのYouTubeで気になって、調べてみたらAmazon unlimitedに入ってる〜!ということで読んでみた!2日間かかったけど、めちゃ面白くて仕事の昼休憩中も読んでた。 宇垣さんもおっしゃってたけど、30年前の小説で、ケータイとか出てこないけど、そんなことが気にならないくらい面白かった! 本当に人がどんどこ死んでいくし、(宇垣さん曰く「景気良く人が死ぬ」笑) 本当に主人公がギャグみたいに6人くらい殺しちゃうし(冒頭にも出てくるのでネタバレではないはず)、 それを悪びれないギャルっぽいマインドの語り口が楽しかった! 同時並行で、街で起こっているいろんな犯罪(コナンの世界か?ってくらい犯罪が多発している)について別の視点人物から語られて、そちらも気になる!と、読んでいて飽きなかった。 以下、気に入った語り(最初の方だけ。だんだんストーリーに引っ張られてハイライトつけるどころじゃなかった) ・馬鹿のふりをしての婉曲な〝脅迫〟、論理のすりかえ、棒高跳び並みの飛躍、泣き落としに開き直りと、相手の反論を封じ込めるためなら、何だってやる。もちろん、不毛な水掛け論合戦なら、あたしだって平均以上に口達者なつもりだが、園子の粘り腰には到底かなわない。 ・それはまるで、ロリコンのおじさんがテレクラか何かで偶然知り合った極上の美少女中学生に奴隷の如く卑屈にかしずく一方で、己れの欲望を満たすためにはいざとなれば暴力も厭わじと眼をぎとぎとさせているさまにも似て、見苦しいことこの上もない。 ・仕事ってそういうものなんだ。みんな、人格を切り売りして生活しているんだよね。サラリーマンだって上役の前では己れを殺して卑屈に従属しなきゃいけないんだもの。あたしたちが自分の好みや自尊心を捨てて、助平おやじの自尊心をこちょこちょとくすぐって慰撫してあげるのだって、まったく同じ構図じゃないか。
- 2025年8月3日読み終わった一年くらい前にほんタメで紹介されていたから気になってKindleで購入し、時が経ち先日ついに読み始めた。 大学生のサークル仲間と夏休み!謎のモアイたちがある孤島!ワクワクー!と思って読んだけど、 まあ殺人事件が起こる。その合間に大学生らしい青春模様も挟まれる。(これがとても良い!!眠れない夜に学部のマドンナと2人で取り止めもない話して、ボートに乗って、転覆して2人びしょ濡れになりながら帰るって……!重苦しい空気の間にこのシーンが挟まって、余計キラキラしてた。「俺たちの憧れた夏休み」すぎる……。) 最初のワイワイしている冒頭から、静かで寂しいラストに行き着くのに驚いた。 マリア〜〜〜( ; ; )
- 2025年7月27日
- 2025年7月27日星を継ぐもの (創元SF文庫)ジェイムズP.ホーガン読み終わった眠れなかったので、再読を途中までしていたのを読み切ってしまった。 ハントとダンチェッカーによって明らかにされる惑星・ミネルヴァのゆく末やルナリアンたちの正体。最後の推理小説の謎解き部分みたいなワクワク感は何回読んでもたまらない〜! そして、私自身も、絶望的な状況でも諦めない人間という種であることに元気づけられる。
- 2025年7月27日
- 2025年7月25日七大陸を往く上田優紀読み始めたジュール・ヴェルヌの『地底旅行』を読んで以来、アイスランドに憧れがある。小さな頃から火山って結構怖いけど、同時に怖いもの見たさでかワクワクするところもあった。 本屋で内容をパラパラと見ていた時に、アイスランドと火山の写真があったので、その部分だけでも読みたいと思って購入した。 なので早速アイスランドの章を読んだ。著者は幸運なことに、滞在を始めてすぐに火山噴火のニュースを目にし、すぐさまヘリコプターをチャーターして撮影に成功していた。「火山噴火」というと、富士山や桜島のような山から噴火するイメージだけど、この度は「割れ目噴火」というらしい。初めて知った。 写真で見るだけでも迫力満点な火山の写真。それに出会いた著者の喜び。臨場感があってワクワクした。 その後、アイスランドでオーロラの出現を待つ話に移って行く。大きく明るいオーロラ、それが映り込んでいる湖、写真がとっても美しかった。 他の地域の章もこれから読んでいく。楽しみ!
- 2025年7月23日読み終わったほんタメで何度か紹介を聞いていて、ずっと気になっていた。この度、Kindle Unlimitedに入っていたので読んだ。 仮説と反証の応酬に、自分の頭で考えると言うことを放棄して、鮮やかな推理合戦を純粋に楽しんだ。 推理の対象となる事件が重苦しいけどとても興味を惹かれるので最後までその興味が読了まで牽引してくれた。登場人物も個性的でよかった。作中キャラ皆頭が良くて、さまざまな個展が引用されていて、新しい表現を知っていけるのが楽しかった。 フーリンとリーシーの掛け合いが格調高くてでも可愛かった。探偵は悲惨な目に遭いすぎててもはや面白かった。 「老仏爺……我らが結んだ金蘭の契りをお忘れですか。私とあなたは唇亡歯寒。あなたあっての私、私あってのあなたでしょう。まだ鋭い牙をお持ちというのに、こんな辺境の島国で眠れる獅子を決め込まれてはたまりません。それは東の青竜を金魚鉢に、南の朱雀を鳥籠に飼うようなものでございましょう。 このリーシーの見立てでは、老仏爺の心弱りはすべてこの偵探先生に起因するもの。ならば今ここでその禍根を断ち、仮睡の虎を叩き起こしましょう。どうぞこの私が憎ければ存分にお恨みを。それが名刀の錆を落とす (砥石)となるなら、こちらも本望でございます──」 」 ▶︎表現がかっこよくて読んでるこっちも激アツな気持ちになった。 「「老仏爺。もしかしてこの男、前にロシア連邦保安庁の防諜部でケースオフィサーをしていたロシア人ではないですか? ほら、昔うちの麻薬ルートに介入した件で組織に拘束され、老仏爺の『歓迎』を受けた──」 ああ、とフーリンの脳裏に陰気な金髪ロシア男の顔が蘇る。そういえばこんな気色悪い雰囲気だったか。この女は性格はともかく記憶力は頼りになる。 「……確かに私はロシア語も話すしロシア人のように猫好きだが、ロシア人ではない……」 対不起(すみません)、と冷静な謝罪が入った。この女は存在自体が当てにならない。」 ▶︎冷静に失礼なフーリン視点の地の文が面白かった。
- 2025年7月22日
- 2025年7月22日秘密 (立東舎 乙女の本棚)マツオ・ヒロミ,谷崎潤一郎読み終わった島根に旅行に行った際に購入。 マツオヒロミさんのイラストと、場面によって変わる紙の色、レイアウト、没入感がとてもあった。 とある秘密的なものに魅せられている男が、 女装して街に繰り出し、 昔捨てた(?)女と出逢い、また関係を持つ…という話だったけど、 女装してからのターンがとても生き生きとしていた。主人公の男はもちろん、おそらく作者・谷崎も書いてて楽しかったのかなぁ〜と思ったり。 女がとってもミステリアスで、読んでいてドキドキした。
- 2025年7月22日読み終わった一年前に購入し、著者のSNSも楽しみに見ていたりするのに、本日読了……!買ったからいつでも読めるぞーとちまちま読みすぎた😂 読書と労働の歴史(昔から長時間労働だし、読書から役立つ知識を求めがちだし、今とそう変わらん!)から、若者へのキャリア教育の在り方、現代の仕事観(仕事=自己実現)、自分以外の文脈(他者→仕事のノイズになり得るもの必要性)、燃え尽き症候群の功罪…… 後半の内容は働く現代人の誰もが共感できるようなものなのだと思う。とても読みやすく、面白かった!!三宅さんのご著書は他にも拝読しているけど、どれも読みやすくて面白い。 自分の内側の「できる!もっとやれる!」の声が自分を長時間労働へ、全身全霊な働き方へと駆り立てる……という話の部分は、難しいなと思った。内容が難しいんじゃなくて、これって学生時代から大人たちによってかけられた声で形成される考え方で、大人になってからこの価値観を変えるのは少し難しそう(自分を信じて駆り立てないと前に進めない時もある)。あと、私が自分の子どもに、この声をかけないで育てられるのだろうかとも。 全ての場所で頑張らなくてもいい。ここが頑張り時!という場合には、しっかり気合いを入れるのもよい。(三宅さんも、人生にはそういうタイミングがあるとここは肯定されている) 私たちがバランス感覚を持ちながら若者と接していかんといけんのんよなぁと思ってはいるけど、自分自身がすぐ頑張りたいに舵を切ってしまう。そこに区切りがつけられるようにならないと。今の自分の働き方の課題でもある。実行していくのが難しい。
- 2025年7月21日忙しい人のための美術館の歩き方ちいさな美術館の学芸員気になる
- 2025年7月20日
- 2025年7月20日
- 2025年7月19日晴れ姿の言葉たち宮田愛萌,渡辺祐真(スケザネ),渡辺祐真(スケザネ)読み終わった『春、出逢い』で宮田愛萌さんの存在を知り、YouTubeやその他様々な発信の場でスケザネさんを知り、 ぶくぶくラジオも通勤中に聞いたりしていた。 そんな2人の往復書簡!絶対欲しい!と、 発売日から数日後(地方在住のため)に書店でゲット!可愛い装丁を実際に手に取って帰る喜びを感じながら帰路につきました。 仕事が忙しくて中々まとめて読めなかったけど、往復書簡なので少しずつ読んでも大丈夫だった。 お手紙の日付も書かれてあるので、ああ、あの時期にはあんなイベント・出来事があった。と思い出しながら、お手紙の世界を楽しめた。 お二人のやりとりが本当に面白い。スケザネさんの書評論、愛萌さんの時折顔を出す日本文学科エピソード(私も同大学ではないが日本文学科出身なので嬉しい)、辿ってきた人生に恋愛についてに、周りと比較して変わっている ようなところ。 共感できるところ、そうじゃないところ、色々あって私的には読み応えがあった。 最後(あまりにも当たり前だけど)、お手紙が終わってしまって、私も寂しい!!
- 2025年7月19日火星の人〔新版〕 下アンディ・ウィアー,小野田和子読み終わったプロジェクトヘイルメアリーが面白かったので、こちらもKindleで購入し、少しずつ読んでいた。ワトニーと一緒に火星を旅してきた。 しんどい状況でも、明るく陽気に振る舞えるワトニーはすごい。そして、彼を助け出そうと世界中が協力し、見守り、地球へ帰還中のクルーたちも命を賭けて火星に戻ってゆく。 最後、無事アレス3のクルーたちと合流できた時、世界中がそれを喜んだ時、私も一緒に心震えた。 もうやめてあげてくれよー!ってくらいのトラブルが最後の最後まで降りかかったけど、全部少しずつ乗り越えていって、本当にすごかった! あと、日記の形で進んでいくのがとても読みやすかった!その分、感動的な場面では客観的な文章に変わると、火星の静寂の中で、静かに熱く、感情を共有できているような気持ちになれた。 地球に帰ったらみんなに抱きしめられてほしい〜!
- 2025年7月19日火星の人〔新版〕 上アンディ・ウィアー,小野田和子読み終わった
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