
ねむきち
@ss0412
この一年は小説ばかり読んできたので、新書のリハビリ中です。
- 2025年10月7日パリ行ったことないの山内マリコ読み終わった山内マリコさんは『マリリン・トールド・ミー』を以前読んだことがあって、他にも読んでみたいなぁ〜と思って(でも長編を読む余裕がそこまでないので短編を探した) 帯に「なにかに憧れる力は、あなたを うんと遠くへ連れて行く。」とあり気になった。 10人の女性のいろんな「私、このままでいいのかなぁ」が描かれていて、必ずどこかに共感できる。 一人ひとりが少しずつパリへの想いをきっかけに踏み出していて、他の方も感想に書いていたけど勇気をもらえる。自分もちょっとだけ頑張ろうと思える。
- 2025年10月2日私の実家が売れません!高橋正典,高殿円読み終わったこれもまた積読ちゃんねるで気になった本 実家が売れなくて大変!(売るというところに至るまでも本当に大変)という話を、すごく面白く書いてくれていて、続きがきになってスイスイ読めた。 ・相続のことについて家族で話をする。 ・実家を綺麗に保つ……。 このあたりは数年内にしておきたいと思った。
- 2025年9月20日ある行旅死亡人の物語伊藤亜衣,武田惇志読み終わったこれもまた積読チャンネルで気になった本。面白くて一気読みした。 広島で生まれ育ち暮らしているので、広島本大賞を受賞された時、いろんな書店で見かけたのを覚えている。でもこんなに感動的な本だとは思わなかった。(なんなら少し怖そうだとも思っていた……) 私は、たとえば高いところにいる時、眼下に見える見知らぬ一人ひとりがどんな人たちなのか?どこへ向かっているのか?と、想像してみるのが好きなのだけど、 この本は誰にも素性を知られないまま亡くなった謎多き女性の確かな生の証を追って行く構成で、とても興味深く面白く読めた。 謎が全て明かされるわけではないんだけど、かすかな手がかりを追っていくと少しずつその人の姿が浮き上がってきて、誰かの記憶の中には残っていることが分かる。読んでいる私も、大切に思っている人が少なからずおられることに嬉しく思った。 そして、この本は記者両名のすさまじい努力の取材によって成り立っている。私費で大阪・広島間を通い、聞き取りやネット取材によって少しずつ的をしぼっていく。出会う人々の優しさやあたたかさ。それらがかみ合わさった奇跡のようなタイミング。記者というお仕事は本当にすごいと思ったし、ここまで情熱を傾けられるものに出逢えていることに少し羨ましさも感じた!
- 2025年9月19日
- 2025年9月6日
- 2025年9月3日異形のヒグマ OSO18を創り出したもの山森英輔,有元優喜読み終わった積読ちゃんねるの紹介より、興味をもっていたところ地元の書店で発見し購入。 冒頭でOSO18の異常さが語られ、かと思えばひっくりかえり、新たな謎が出てくる。読者を最後の最後まで引っ張ってくれる。 関係する人々との会話やヒグマの足跡を追っていく過程が臨場感たっぷりに描かれていて、ページを捲る手が止まらなかった。 自然と共に生きる人々の見ている世界が、山と隔たりのある場所に住んでいる自分と全然違っていて、しなやかですごいと思った。
- 2025年8月30日霧と虹とサイダーの氷宮原海渡読み終わった▶︎秋湊高校新入生初登校の日、一年一組全員の机のなかに、小さなカード三枚と何者かからの挑発的なメッセージが入れられていた。曰く、「諸君、入学おめでとう。君たちに入学祝いを用意した。これから出題する謎をすべて解き明かすことができたら、賞品を差し上げよう」ーーかくして謎解きゲームの幕は上がった! このあらすじを読み、購入を決めた。実は教師をしており、初めて担任したのが「1年1組」。 期待と不安が入り混じる時期独特のいろんな感情が描かれているのかな〜。謎解きってどんなものなのかな〜とワクワクしながら読んだ。 謎解きと並行して、数名の人物の「友達作り」が展開されていて、もう、さわやかで優しくて、読み心地がとても良かった。 「新しい環境にいるのだから、新しい自分になってもいいのだ」という言葉がとても良いと思った。これまで共に過ごしてきた友達がいないって不安だし、集団の中でいつもの自分らしく振る舞おうとしてしまうけど、そうしなくてもいいんだってなかなか気づけない。 読み終わって作者情報を見ると、なんと年齢が近くて同郷出身!今後の作品も追っていきたい!
- 2025年8月23日涙の箱きむふな,ハン・ガン読み終わったずっと気になってたのを書店で購入! 涙を流すと言うこと、涙ってどんなものか、 などなどが、美しい言葉とやさしいおはなしで描かれていて読んでいて心が澄みわたるかのよう。 装丁もイラストも綺麗で素敵な一冊。
- 2025年8月19日路傍のフジイ(1)鍋倉夫読み終わったunlimitedに入ってて、気になってたから読んでみた 他人と比較して落ち込んだり、自分を卑下したり、どこか他人とは分かち合えないさみしさ(わたしたちがわりと感じているだろう悩み)を感じながら生きている登場人物たちとフジイが出会って、 変わったり変わらなかったりする。この空気感がいい。 フジイは出会った人の何かをガラッと変えるわけじゃないけど、フジイの生き様を見てそれぞれが何かを受け取っていくのがいい。 「友達はいますよ。それきり連絡先も知らず、二度と会わない人もいますけど 今でも友達だと思っています」 こう言う風に言える・思える勇気が私にはない〜すごい。かっこいい。
- 2025年8月13日幽玄F佐藤究気になる
- 2025年8月11日さみしい夜にはペンを持てならの,古賀史健読み終わった積読チャンネルを見て購入。 小説仕立てで自分の考えを言葉にして、自分を知っていくこと(その手段としての日記)の良さがたくさん書かれていた。小説っぽいからするすると読める。本として中身まで挿絵や構成が美しかった。 せめて自分だけは自分の応援団長でありたいという思いで生きてきたけど、 日記を通して、自分のいちばんのファンになるっていうのもそういうことかなと思った。 日記を書いてきていたけど、記録としての意味合いが強くて、あんまり思ったことを書くのが上手じゃない。10日間続けようと書いてある。やってみようかな。
- 2025年8月5日殺意の集う夜 (講談社文庫)西澤保彦読み終わった宇垣美里さんのYouTubeで気になって、調べてみたらAmazon unlimitedに入ってる〜!ということで読んでみた!2日間かかったけど、めちゃ面白くて仕事の昼休憩中も読んでた。 宇垣さんもおっしゃってたけど、30年前の小説で、ケータイとか出てこないけど、そんなことが気にならないくらい面白かった! 本当に人がどんどこ死んでいくし、(宇垣さん曰く「景気良く人が死ぬ」笑) 本当に主人公がギャグみたいに6人くらい殺しちゃうし(冒頭にも出てくるのでネタバレではないはず)、 それを悪びれないギャルっぽいマインドの語り口が楽しかった! 同時並行で、街で起こっているいろんな犯罪(コナンの世界か?ってくらい犯罪が多発している)について別の視点人物から語られて、そちらも気になる!と、読んでいて飽きなかった。 以下、気に入った語り(最初の方だけ。だんだんストーリーに引っ張られてハイライトつけるどころじゃなかった) ・馬鹿のふりをしての婉曲な〝脅迫〟、論理のすりかえ、棒高跳び並みの飛躍、泣き落としに開き直りと、相手の反論を封じ込めるためなら、何だってやる。もちろん、不毛な水掛け論合戦なら、あたしだって平均以上に口達者なつもりだが、園子の粘り腰には到底かなわない。 ・それはまるで、ロリコンのおじさんがテレクラか何かで偶然知り合った極上の美少女中学生に奴隷の如く卑屈にかしずく一方で、己れの欲望を満たすためにはいざとなれば暴力も厭わじと眼をぎとぎとさせているさまにも似て、見苦しいことこの上もない。 ・仕事ってそういうものなんだ。みんな、人格を切り売りして生活しているんだよね。サラリーマンだって上役の前では己れを殺して卑屈に従属しなきゃいけないんだもの。あたしたちが自分の好みや自尊心を捨てて、助平おやじの自尊心をこちょこちょとくすぐって慰撫してあげるのだって、まったく同じ構図じゃないか。
- 2025年8月3日読み終わった一年くらい前にほんタメで紹介されていたから気になってKindleで購入し、時が経ち先日ついに読み始めた。 大学生のサークル仲間と夏休み!謎のモアイたちがある孤島!ワクワクー!と思って読んだけど、 まあ殺人事件が起こる。その合間に大学生らしい青春模様も挟まれる。(これがとても良い!!眠れない夜に学部のマドンナと2人で取り止めもない話して、ボートに乗って、転覆して2人びしょ濡れになりながら帰るって……!重苦しい空気の間にこのシーンが挟まって、余計キラキラしてた。「俺たちの憧れた夏休み」すぎる……。) 最初のワイワイしている冒頭から、静かで寂しいラストに行き着くのに驚いた。 マリア〜〜〜( ; ; )
- 2025年7月27日
- 2025年7月27日星を継ぐもの (創元SF文庫)ジェイムズP.ホーガン読み終わった眠れなかったので、再読を途中までしていたのを読み切ってしまった。 ハントとダンチェッカーによって明らかにされる惑星・ミネルヴァのゆく末やルナリアンたちの正体。最後の推理小説の謎解き部分みたいなワクワク感は何回読んでもたまらない〜! そして、私自身も、絶望的な状況でも諦めない人間という種であることに元気づけられる。
- 2025年7月27日
- 2025年7月25日七大陸を往く上田優紀読み始めたジュール・ヴェルヌの『地底旅行』を読んで以来、アイスランドに憧れがある。小さな頃から火山って結構怖いけど、同時に怖いもの見たさでかワクワクするところもあった。 本屋で内容をパラパラと見ていた時に、アイスランドと火山の写真があったので、その部分だけでも読みたいと思って購入した。 なので早速アイスランドの章を読んだ。著者は幸運なことに、滞在を始めてすぐに火山噴火のニュースを目にし、すぐさまヘリコプターをチャーターして撮影に成功していた。「火山噴火」というと、富士山や桜島のような山から噴火するイメージだけど、この度は「割れ目噴火」というらしい。初めて知った。 写真で見るだけでも迫力満点な火山の写真。それに出会いた著者の喜び。臨場感があってワクワクした。 その後、アイスランドでオーロラの出現を待つ話に移って行く。大きく明るいオーロラ、それが映り込んでいる湖、写真がとっても美しかった。 他の地域の章もこれから読んでいく。楽しみ!
- 2025年7月23日読み終わったほんタメで何度か紹介を聞いていて、ずっと気になっていた。この度、Kindle Unlimitedに入っていたので読んだ。 仮説と反証の応酬に、自分の頭で考えると言うことを放棄して、鮮やかな推理合戦を純粋に楽しんだ。 推理の対象となる事件が重苦しいけどとても興味を惹かれるので最後までその興味が読了まで牽引してくれた。登場人物も個性的でよかった。作中キャラ皆頭が良くて、さまざまな個展が引用されていて、新しい表現を知っていけるのが楽しかった。 フーリンとリーシーの掛け合いが格調高くてでも可愛かった。探偵は悲惨な目に遭いすぎててもはや面白かった。 「老仏爺……我らが結んだ金蘭の契りをお忘れですか。私とあなたは唇亡歯寒。あなたあっての私、私あってのあなたでしょう。まだ鋭い牙をお持ちというのに、こんな辺境の島国で眠れる獅子を決め込まれてはたまりません。それは東の青竜を金魚鉢に、南の朱雀を鳥籠に飼うようなものでございましょう。 このリーシーの見立てでは、老仏爺の心弱りはすべてこの偵探先生に起因するもの。ならば今ここでその禍根を断ち、仮睡の虎を叩き起こしましょう。どうぞこの私が憎ければ存分にお恨みを。それが名刀の錆を落とす (砥石)となるなら、こちらも本望でございます──」 」 ▶︎表現がかっこよくて読んでるこっちも激アツな気持ちになった。 「「老仏爺。もしかしてこの男、前にロシア連邦保安庁の防諜部でケースオフィサーをしていたロシア人ではないですか? ほら、昔うちの麻薬ルートに介入した件で組織に拘束され、老仏爺の『歓迎』を受けた──」 ああ、とフーリンの脳裏に陰気な金髪ロシア男の顔が蘇る。そういえばこんな気色悪い雰囲気だったか。この女は性格はともかく記憶力は頼りになる。 「……確かに私はロシア語も話すしロシア人のように猫好きだが、ロシア人ではない……」 対不起(すみません)、と冷静な謝罪が入った。この女は存在自体が当てにならない。」 ▶︎冷静に失礼なフーリン視点の地の文が面白かった。
- 2025年7月22日
- 2025年7月22日秘密 (立東舎 乙女の本棚)マツオ・ヒロミ,谷崎潤一郎読み終わった島根に旅行に行った際に購入。 マツオヒロミさんのイラストと、場面によって変わる紙の色、レイアウト、没入感がとてもあった。 とある秘密的なものに魅せられている男が、 女装して街に繰り出し、 昔捨てた(?)女と出逢い、また関係を持つ…という話だったけど、 女装してからのターンがとても生き生きとしていた。主人公の男はもちろん、おそらく作者・谷崎も書いてて楽しかったのかなぁ〜と思ったり。 女がとってもミステリアスで、読んでいてドキドキした。
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