藤田先生のミステリアスな一年

藤田先生のミステリアスな一年
藤田先生のミステリアスな一年
村瀬継弥
東京創元社
1995年9月1日
1件の記録
  • 橘海月
    橘海月
    @amaretto319
    2026年2月14日
    恩師の見舞いに来た中村や同級生は、小6の一年間を懐かしむ。田舎の学校に現れた藤田先生は愛情深く生徒に接し、彼らに数々の魔法を見せてくれた。先生は謎解きをしないだけでなく、なぜか翌年から魔法を一切使わなかった。かつての同級生達は思い出を語りつつ、魔法の謎を解こうとする…。 田舎の学校に突如現れた先生が、生徒の心を掴む。ひとつひとつのエピソードはほのぼのとしつつも、実際にこんな問題に直面したらどうすればいいのか?を投げかけるものだった。クラスに不幸の手紙が蔓延したらどうするのか?樹海に生徒が迷い込んだら?最後に明かされる先生の過去も含めて物語が一面的でなくよかった。 藤田先生が放つ「魔法」は、謎が解けてみればそれほど派手ではなく、やや拍子抜けな面もある。でも当時、あれらを目前にした生徒達にとっては紛れもない魔法であり、生涯忘れ得ぬ物だったろうなとも。私にも小学生の先生に関する忘れ得ぬ記憶がある。藤田先生がそれをやろうとした思いこそ、素敵な教育だなと感じた。
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