印象に残ったのは、ハイティーン詩集傑作選と筆者自身の歴史だった。気障でニヒルなオヤジの競馬論よりも、そっちの方が断然良かった。筆者の知識には驚いた。さぞたくさんの本を読んでこられたんだろう。私なんかとは比べ物にならない。こんな風に読書をしたいな、と思った。 ちょこちょこ出てくる当時はやった本や曲の話が良かった。今、あの頃のような深さを感じる音楽や文章はないんじゃないかな。

寺山修司はわたしには早すぎた

二十歳になるまでに寺山修司を読まないといけないと強く思っていた。この本を読んで会社員ではない今の人生を選んだ。寺山修司は私の人生を狂わせた男だと言って差し支えない。

たぶん多くの方が、少年よ大志を抱け的な感じかなと思って読み始めて、びっくりするか爆笑するかの二択ではないかと思っている。もしかしたら感動でむせび泣くひともいるかもしれないけれどさ