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nami
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@sun_jbm
乱読家。「お」と思った本は片っ端から読みます。
  • 2025年8月17日
    文庫版 近畿地方のある場所について(1)
    読んでいて確信したが、人間はよく分からないものに恐怖を感じるらしい。終わりが近づくと色々な事実が分かってきて、怖さよりも悲しさが勝ってしまった。文庫版とハードカバーとだと結末が違うそうなので、ハードカバーも読んでみたいと思った。
  • 2025年8月14日
    こころ
    こころ
    高校生の頃、夏休みの課題図書として読んで以来、何度読んだだろう。ストーリーももうよく分かっているはずなのに、毎度自分が当事者になったような苦しさを覚える。Kはお嬢さんへの思いと己が志す道への思いの矛盾で苦しみ抜いたに違いない。作中に出てくる「僕は馬鹿だ」という台詞を読んだ時は心が千切れそうになった。先生からの手紙を受け取り事の真相を知ってしまったにも関わらず、奥さんに話すこともできない主人公はこの後どうやって生きていったんだろう。
  • 2025年7月29日
    星を掬う (中公文庫)
    最終的に美しくまとまっていたけれど、許さない人が狭量とも取れるような持っていき方が嫌だった。一度でも親に捨てられたと感じた人はそれを一生引きずっていくだろう。それを心が狭い、幼いなんて私には絶対に言えない。理由がどうあれ、傷付けられたら怒ったって、許さなくたって良いんじゃない?そんなのは個人の自由だ。
  • 2025年7月24日
    恋文の技術 新版 (ポプラ文庫)
    もう何度読んだか分からない。私が初めて読んだ森見登美彦氏の作品。駄目駄目な男子大学生が黒髪の乙女に恋するストーリーは森見氏の作品によくある展開だが、初めて読んだ時はこの甘酸っぱさに卒倒した。あまりにプリチー。今回は数年ぶりに読んだけれども、その愛らしさは変わらず。恋をしている時のヤキモキする感覚を久しぶりに思い出した。私もこの日を読んで友達と文通したっけ。最高の一冊です。
  • 2025年7月14日
    ここじゃない世界に行きたかった (文春文庫)
    「大統領選、その青と赤のあわいにある、さまざまな色たち」はすごく良かった。人にはそれぞれの正義がある。その人の目から世界をみればまったく違う風景が見える。分断が進む世界だけど、これは忘れちゃいけないな、と思った。
  • 2025年7月6日
    おまえの俺をおしえてくれ
    何の前情報もなく、「おまえの俺をおしえてくれ」というタイトルに惹かれて読み始めた。柿次郎さんも土門さんも知らないで興味本位で本書を手に取った自分が悪いが、正直、「おまえの俺をおしえてくれ」ではなく「おれの話をきいてくれ」という本だった。ただひたすらに柿次郎さんの人生や考えについて繰り返し書かれていて、「はぁ…そんなんですね」というのが感想。自分の人生に邁進している"シテ"の人たちはこんな風に自分語りをすることはないんじゃないかな。
  • 2025年5月26日
    書を捨てよ、町へ出よう
    印象に残ったのは、ハイティーン詩集傑作選と筆者自身の歴史だった。気障でニヒルなオヤジの競馬論よりも、そっちの方が断然良かった。筆者の知識には驚いた。さぞたくさんの本を読んでこられたんだろう。私なんかとは比べ物にならない。こんな風に読書をしたいな、と思った。 ちょこちょこ出てくる当時はやった本や曲の話が良かった。今、あの頃のような深さを感じる音楽や文章はないんじゃないかな。
  • 2025年5月16日
    禁じられた楽園
    知れない不気味な人間を描くホラー。とても恩田陸さんらしい。中盤まではどんな風にこの話を終わらせるのかワクワクしながら読んでいたけど、終盤はいろいろなことが中途半端に片付けられて無理やり終わらせようとしているように感じてしまい残念だった。最後、響一があんな風に変わってしまったのは本当に気持ち悪かった。それはない。最後まで邪悪であってほしかった。
  • 2025年5月4日
    ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    登場人物みんなが何かしらの傷を負っている。それと向き合いながら他者と優しく協力して生きているお話。登場人物が良い人しかおらず、読みながら心がぽかぽかしてきた。ヨンジュが目指しているものはもう手に入ってるんじゃないかな?
  • 2025年4月26日
    黄色い家
    黄色い家
    危ういバランスで成り立っていた女4人の生活。前半の希望に溢れた雰囲気が嘘のように、後半はひたすら苦しい展開が続く。犯罪が良くないことなんて分かってる。それでも、もし私が花の状況に陥ったとしたら、法に触れずに正しい行動ができただろうか、と考えてしまった。
  • 2025年4月18日
    むらさきのスカートの女
    始めは「むらさきのスカートの女」が不気味な存在であるのに、途中からは主人公の異様さが際立っていてある意味ホラーのようだった。怖い。気持ち悪い。でも、面白くて読み進めてしまう。そんな感じ。あれほど執着していたにも関わらず、「むらさきのスカートの女」が失踪した後は興味を失ったようだったのも怖かった。主人公は如何にして「黄色いカーディガンの女」になったんだろう。
  • 2025年4月17日
    図書館のお夜食
    夜しか開かない私設図書館のお夜食。中盤までは気持ちよく読めてたんだけど、中盤以降は主人公のキャラクターが鬱陶しくなってきてモヤモヤした。「たかぽん」には執着しすぎていて怖いし、オーナー探しでは首突っ込みすぎだと感じた。後半は何だか不穏な感じで終わってしまって残念。
  • 2025年4月15日
    ピカソの言葉
    ピカソの言葉
    ピカソは良くも悪くも0か100か、という人のようだ。作品が素晴らしいのは間違いないが、他者との接し方にはかなり病的なものを感じた。この本を読んだ今、ピカソの見え方が変わった気がする。今こそ彼の作品を見てみたい。
  • 2025年4月10日
    サロメ
    サロメ
    ビアズリーの作品同様、とてもスキャンダラスな内容だった。登場人物一人ひとりがとても個性があり魅力的で、引き込まれた。オスカーとオーブリーに加え、メイベルもサロメに人生を狂わされた人間だと感じた。
  • 2025年4月6日
  • 2025年4月6日
    陰陽師 生成り姫
    初めて読んだのは子どもの頃だった。何度も何度も読んだけど、いつも徳子と博雅のやりとりの場面で泣いてしまう。鬼になんてなりたかった訳ではなかった。それでも他に術がなく、鬼になるしかなかった。切ない。
  • 2025年3月19日
  • 2025年3月19日
    複眼人 (角川文庫)
    複眼人 (角川文庫)
    ワヨワヨ島から台湾に流れ着いた少年アトレと夫と子どもを亡くし自殺しようとする大学教授のアリスの交流などを描いたお話。この物語からは自然と命への畏敬の念や諦観を強く感じた。初めて読んだ作家さんだったが、優しく漂うような文体がすごく心地良かった。アトレはきっと海で亡くなる。それでも彼はきっと幸せに生きたと言えるだろう。
  • 2025年3月9日
    極夜行前
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