現代民主主義の病理 戦後日本をどう見るか (NHKブックス)

現代民主主義の病理 戦後日本をどう見るか (NHKブックス)
現代民主主義の病理 戦後日本をどう見るか (NHKブックス)
佐伯啓思
NHK出版
1997年1月1日
1件の記録
  • mkaizyuu
    @waita256
    2025年3月15日
    個人に責任を負わせる個人主義的デモクラシーの矛盾を述べている。つまり、そもそも「責任」というものは何か自分以外のものに対して負うことで生じるものであり、かつてそれは宗教だったり、国だったりした訳だが、従って、個人が個人に責任を負うなどということは不可能だし、そもそも成り立たない。社会や歴史や国家を否定し希薄化し、デモクラシーを唱えることで、逆にその土台となっていた責任や信頼が壊れ、ますますデモクラシーの本質からは程遠い、孤独な個人が跋扈する崩壊した社会が実現する。ああ、本書が書かれた96年よりも、何倍にも増して今これらのことは容易に理解できる。トランプ、反ワクチン、財務省、政治家の襲撃、陰謀論の蔓延、少子化、ウクライナ侵攻。。。。。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved