うなぎ 一億年の謎を追う

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蒼凍星@ClarideKieferBurgin2026年3月3日知人にも何人か、この生物が苦手な人はいるので(鰻料理を食べられない、も含めて)あまりリアルな表紙絵でないものを。 塚本先生の本で、私の持っている本とは違うけれど、こちらの本は検索すると小学生でも大丈夫な本らしいです。 この生物の謎は深い。 人は海洋について、宇宙と同じくらい何も知り得ていない。 自分で生態を知ろうとした時、思った以上に文献がなく、うなぎ研究の第一人者と言われる塚本先生のセミナーに伺ってしまったことがある。 以前は研究者たちも詳細がほとんど分かっていなかった。私も彼らが深海で生まれていることなど、全く知らずにいた。 どこの深海で産卵しているのかもわかっておらず、深い深い海のこの辺じゃないかな、から始まり、ではそのあと卵から孵化した稚魚はどこへ???どこで大きくなり、その後、どうやって川まで戻って来ている? わからない事だらけだ、と塚本さんは仰っていた。あれこれ予測はしているけれども確証がない、と。十年ほど前のお話し。 考えた以上に彼らは『地球』を旅していることがわかった。ものすごーーーく大きなスケールで。事実を知ってもまだ、ほんとに??と考えてしまう。身体の大きな生物が海洋を回遊するのとは訳が違う。その旅の過酷さに、人間なんて らら…などと歌を歌う不届きなことはできなかった。事実を知って以降、貯めた生協ポイントは全て毎年うなぎ研究基金へ寄付した。 塚本先生は激減していく彼らを絶滅させないために、なんとか人工で育てていく道を探していきたいが、それが難しすぎる、と嘆いておられた。 はっきりした産卵場がわからないのに卵を見つけなければならないし、卵を見つけたとして、うなぎさんたちをレプトケファルスという、しらす状の稚魚にすることができなくては、お話しにならない、と。生態もよくわからないから、育て方もわからない。 卵を見つけられたあとも、ご苦労続きだったと思われるが、近年それも解決したようである。 やり遂げられたのだな、と思った。 研究は楽しくなければ続かない、と。 『自分が好きなことを、力いっぱいやり続けよう』 落語や浮世絵にも度々登場したり、日本文化とも密接に繋がっている、このにょろにょろ生物を、日本の資産として大切に見守っていきたい。