楠木正成 (歴史ノベルズ)

1件の記録
もり@monpe2026年3月6日読み終わった図書館本@ 自宅図書館で適当に借りたらだいぶ当たりだった。昔の本なので後ろに貸出カードがあって、1991/2/13が最初に借りられた記録だった。35年前…… 直木三十五は戦前の人なのに『足利尊氏』では尊氏逆賊説ではない人間としての尊氏を描いたことで有名だけど(既読)、この『楠木正成』も神格化されてない英雄でもない人間としての正成が描かれていた。面白かった~~~! でも桜井の別れのパートはだいぶ神格化されてた。 千種忠顕が可愛かった! 護良親王をはじめとする親王軍団のルビが「なが」なのは時代を感じたな。2000年以降生まれの私は「よし」で習ったから。 細川和氏とかが元気そうにしてて嬉しかった。(南北朝の動乱の中で比較的すぐ死ぬ人だから、元気そうに描写されてると嬉しい) 千種忠顕のことを心の中では「…………」だけど礼節は崩さない師直も良かった。あと公卿とレスバ師直と公卿を「ばか公卿共」呼ばわりする師直も良かった。 尊氏「お前は歌分かんないから物を見る目ないよな」←直義に辛辣お兄ちゃん 最後はまあこれだよねと思ってたら有名なラストまでは行かずに「!?」になった。 その後の直木三十五による楠木氏についてという論稿は、文書などの史料を引用していて、直木三十五って真摯だなぁと心の底から思った。 直木三十五「足利尊氏と楠木正成の願文を比較すると正成の方が"明らかに"純粋だ」 →面白い 直木三十五「楠木氏の夫人が賢婦であるということは否定できない」(これ、別に肯定も出来ないから文豪のレトリック技法だ!と思った) 直木三十五、やっぱり読みやすくていいねー 青空文庫で色々読もうかな