ポルトガル限界集落日記 (集英社文芸単行本)

2件の記録
- okura_h@okura_h2026年3月8日読み終わったP123.L10 一見、呑気なだけの田舎の人たちだが、その根底には政治に対する拭い難い不信感があるのではないかと思う。それは、都会で決まる政治は自分たちを顧みないという実体験に基づく根深い不信感だ。特にポルトガルでは、疑念と不信は特定の政党や政府の特定方向の政治にではなく、「政治」そのものに向けられていると感じる。 P124.L11 「政治的に正しい」とされる事象の矛盾や欺瞞にも容赦なく向けられる田舎の人の疑念と批判は、都会の論理で動く政治とメディアに「愚か」で「間違っている」と断罪されがちだ。疑念の背後にある田舎の事情は顧みられない。 P128.L11 強者と弱者のあいだに走る亀裂の根は、自分たちで決めた正しさが普遍的なものだと疑わず、その正しさを当然のものとして他社に押し付ける強い側の傲慢にあると思えてならない。 P135.L11 コーヴ・ガレガ P142.14 入ってきた移民(imigrante)と出ていった移民(emigrante) P148.L15 自分たちの信条や快適さのために社会のありようを変えた挙句、理想の楽園が楽園でなくなったとたんに焼け野原を残して出ていくとしたらあまりに理不尽だと、自戒も込めて思う。
