インドネシア・スンダ世界に暮らす

1件の記録
Sanae@sanaemizushima2026年3月12日読み終わった1975年、50年前にインドネシアのジャワ島中部地方のバンドンに留学された著者の記録。 読後思ったのは日本人のマインドはほとんど変わっていないという事だった。 「『日本語ブーム』といった上調子のものでない、ありのままの日本を伝え、同じ土俵で相互批判が可能になる関係をつくりだしてゆく必要がある。(略) インドネシア人の示す親日的態度に甘え、相手を知る努力を怠り、自国の“言語・文化”の普及のみを考えているとしたら、それは『文化侵略』と言われても仕方がない。」(p264) 一昨年、ジャワ島を旅行した。そのとき出会った若者(バイクタクシー、ホテル受付、ツアーガイドなど観光産業は圧倒的に若者の仕事だと改めて気づく)に何人か聞かれた。 「日本がインドネシアを占領していたのは知ってる?」 私たちは歴史でそれをほとんど学校で学ぶ事がない。幸い、本で読んでいたので、答えることができると彼らは頷いて、仕事に戻るという場面が幾度かあった。たぶん知らないと言っても彼らの態度は変わらないと思う。 おそらく、そういう人の方が多いだろうから。 彼らの態度は同じ土俵で話そうとしてくれていると感じ、嬉しかった。今までは日本人は金持ち、お客さま、消費者という関係性だけで、そういう腹を割った話がちょっとした会話の中で生まれにくいと感じていたから。 今はインドネシアに旅行で行っても現代的で困ることはほとんどない。しかし著者が滞在したのは50年も前のこと。著者が見ていたインドネシアはトイレがなかったり、電気もない、餓死者も出るほどなので命懸けで生きている人もいた。 ジャワ島からバリ島やロンボク島など東へ旅行するのも船が主な移動手段で、著者はスケジュールの関係で行くことができなかった。今はどうだ?LCCが飛びまくっていて、インドネシア国内はどこでもスムーズに行くことができる。 変わったこと、変わらないこと、まだ日本軍を知る人たちが生きていてその証言だったり、東ティモールとの衝突も進行中だったり、歴史を感じる面も見えて今のインドネシアとの比較をしながら興味深く読んだ。



