Reads
Reads - 読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
Sanae
Sanae
@sanaemizushima
Reisen und Lesen 旅行と読書が好きです
  • 2025年10月9日
  • 2025年10月9日
  • 2025年10月8日
    母を失うこと
    母を失うこと
    今までちょっとハードルが高いんじゃないかなと思って読むのを迷っていたけれど、読み始めると夢中になり読み終わった。 著者の自叙伝的な内容、ガーナでの生活、アフリカの学者たちと巡ったツアー、そういったエピソードから奴隷制の歴史が語られていく。 歴史として残っている内容は、支配者から語られるものであるため、その内容から推測し、想像し、奴隷となった被害者の心情を描いていく。それが読んでいてとても辛い。 支配者というのは、ヨーロッパから来た白人だけではなく、奴隷狩りを行った現地の支配者、貿易商人も含んでいる。 支配者やその周辺者だった子孫であるアフリカに住む人々と奴隷の子孫であるアフリカ系アメリカ人、両者に理解し合えないものがあることを知る。 今は旅行であるにしても“帰還”するアメリカ人である人々はアフリカ人から見れば豊かさを享受している成功者なのだ。 アメリカ人の抱える悩みと、アフリカ人の抱える悩みの溝は計り知れないほど深い。 漠然と、奴隷貿易という言葉は知っているにしても、良い具体的にどのように行われたのかよく知らなかった。知る方法はいろいろあると思うが、この著書を通じて知れたことは本当によかったと思う。
  • 2025年10月1日
    ビルマ・ハイウェイ
    ビルマ・ハイウェイ
    同じ白水社から出ている「疾走中国」がすごく面白かったので。 こちらも期待を上回る面白さ!興味深く読んだ。しかし位置関係がしっかり頭に入っていない地域ではあったので、地図片手に読むことになった。 中国とインドという大国に挟まれたミャンマー、歴史から紐解かれ、1章ずつ中国(国境地域の雲南省、チベットが主)、インド(こちらは英国からの独立からミャンマー情勢にしっかり絡み合っているのでパキスタンにも触れられる)あてられていて、思いがけず中国とインドのこともよく知ることができた。 書かれているのは習近平就任前、さらにモディ首相就任前の中国やインドであり、今のそれぞれの状況というのはかなり変わってきている可能性もあるが、それでも今の状況を知るには今までのことを知らないと理解できないと思う。 ミャンマーではまた軍事クーデターにより不安定な情勢に逆戻りしてしまったが、ミャンマーを知るには本当に良書だ。 著者はこの本出版以降、公の場面での発言が減っているそうだが、今後に期待したい。
  • 2025年9月30日
    国のない男
    国のない男
    痛快なヴォネガットのアメリカ批判が面白かった。 GWブッシュ時代の批判は今のトランプ政権に全く同じ言葉がびっくりするほど当てはまり、私たちは何も変わっていない(もしくはeven worse)のだと改めて認識。 色褪せないヴォネガットのエッセイ、名作だと思う。
  • 2025年9月22日
    地下鉄道
    地下鉄道
    ミチコ・カクタニ「エクス・リブリス」で紹介されていて読みたいと思っていた作品。 奴隷制度は残酷だったとはよく聞くけれど、それがどのように酷かったのかということは、私たち日本人はほとんどの人がよく知らない。 だからこそ読んで良かったと思う。かなり辛かったけれど。 ここまで犠牲を払わないと自由を得られないものなのかと思う。 アメリカに住む黒人の間では言い伝えられてきているものがあり(プランテーションから逃げてきた奴隷は白人や自由黒人によって鉄道で逃亡を助けてもらう)、地下鉄道は実際には地下を走っていたわけではではなかったが、秘密裏に行うことでそのように呼ばれたそうだ。 著者ホワイトヘッドも子どもの頃に聞いていて、そのアイデアが地下を鉄道が走るという、この作品となったとのこと。 残虐な人間もいるかと思えば、命がけで人を守ろうとする人もいる。 そのような世界を浮き彫りにした、印象的な作品だった。
  • 2025年9月17日
    それで君の声はどこにあるんだ?
    本屋B&B の対談で小川公代さんが紹介していらした本、タイトルが気になり図書館で借りてきた。 「黒人神学から学んだこと」というサブタイトルがあり、著者がニューヨークのユニオン神学校でジェイムズ・H・コーンから学んだことや経験してきたことが綴られている。 大切にしたい言葉や思いがたくさん詰まった本だったので、購入しようと思う。 心が温かくなり、誠実でありたいと思える本だった。
    それで君の声はどこにあるんだ?
  • 2025年9月17日
    チャーチ・レディの秘密の生活
    チャーチ・レディの秘密の生活
    Readsで知って読んだ本、この本に出会えて本当によかった!やっぱりReadsは素敵だ〜 9つの短編から成っていて、『降雪』、『物理学者との愛しかた』、『エディ・リヴァートがやって来る時』が特に好きだった。 どれも心の奥を刺激されるストーリーで、大事に読み返したいと思う。
  • 2025年9月11日
    グローバル格差を生きる人びと
    今年の年明けに行った西アフリカに興味があり、手に取る。 公用語がフランス語圏であっても、共通語がない中で彼らはvery badという英語をわたしに対して口にする。道路に、車に、インフラに、人々の暮らしに、といった感じで。 だけど、わたしにはここでの旅行は心地よく、人々の明るさ、パワーは印象的だった。 農業に関する言及も多く、ガーナとコートジボワールのカカオ事情はチョコレート高騰の背景や人々の暮らしが困窮していることを知ることができた。
  • 2025年9月10日
    おばちゃんたちのいるところ
    ずっと松田青子さんの作品は気になっていて、小川公代さんが本屋B&Bでの対談のときにチラと話していて、手にしたのがこの作品。 すごく面白かった!短編が少しずつ繋がっていて読み進むうちにどんどん面白くなるし、むかしの幽霊でも現代に普通に馴染むようにして暮らしていて、幽霊と助けあって生きている。 目に見えないものって、科学で証明されるとかされないとか、そういうことではなくて、やっぱりあるよねって思った方がこの世の中、生きづらくないはずだ!と改めて思う。
    おばちゃんたちのいるところ
  • 2025年9月8日
    地平2025年10月号 2025年 10月号
    アルバネーゼの報告書の邦訳掲載、これは買わねばと思い購入。待ってました。 他にも興味そそるものがたくさん。
  • 2025年9月4日
    アメリカーナ
    アメリカーナ
    お気に入りの作家アディーチェ、いつも元気をもらえるし、読んでいる間は幸せな気持ちでいられる。二段組で500ページを超えるのにあっという間に読んでしまう! 主人公イフェメルの観察眼、思ったことを批判でも何でもさらりと言ってしまうところが魅力的。そんな彼女に惹かれる男性陣も素敵だなぁと思う。 ウジュおばさん、キンバリー、雑誌編集長など、脇役たちも個性的で楽しい。それぞれの人生の中で悩みがあり、生きているんだな、と思う。 やっぱりアディーチェは最高!
  • 2025年9月1日
    ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる
    ケアという言葉の意味を考え直す機会となった本だった。いろんな場面から「ケア」の言葉の持つ意味が広がり、温かい気持ちになった。 他者に対して開かれた「多孔的な自己」という言葉をこの本を通じて知る。 10ある章の中で、思い当たる自分の無力さを感じた場面を思い出す。例えば2章「論破と対話」、4章「マンスプレイニング」。 そして5章「レイシズム」、6章「インターセクショナティ」は交差性という意味の通り、マイナス面が加算されるのではない、ということ。 女性、非白人、障がいがあったりする場合、それぞれを複合的に捉えるべきだということに気付かされた。 7章「愛」は個人的にとても勇気づけられるものだった。これからの生き方に役立ちそう。
  • 2025年9月1日
    世界自炊紀行
    世界自炊紀行
    肩肘はらない料理がやっぱり最終的にはいちばん。 癒される本!
  • 2025年8月29日
    ボリス・ダヴィドヴィチのための墓: 一つの共有の歴史をめぐる七つの章
    2025.8.29 ゲストに訳者の奥彩子先生、本のあるところAjiroさんにて読書会。オンライン参加。 7つの短編で構成されていて、どれもレジスタンスとして闘う人たちが出てくる。全体主義の大きな力に勝てるわけはなく負けていくのだが、それでも生きていく強さみたいなものを感じる。 あとがきがいつも読後の理解に役に立つが、今回こうやって訳者の方からお話しを伺うことができて、理解が深まった。
  • 2025年8月26日
    プラムディヤ・アナンタ・トゥールとその時代(上)
    上下合わせると、なかなかの金額になるので図書館に購入申請しようか、自分で買おうか考え中。
  • 2025年8月23日
    ブラック・カルチャー
    今年セネガルの奴隷貿易の拠点であった世界遺産ゴレ島を訪れたとき、アフリカ系アメリカ人やアフリカからの訪問者も多く、そういう人たちから黒人は凄まじいものを背負っているというのをひしひしと感じた。 ジェイムズ・コーンの言葉 「黒人以外の人間が、黒人の背負ってきた苦しみや痛みを理解するのは難しい」とこの本でもその言葉が紹介されている。 しかし著者の中村先生からこの本から受け取った言葉は「その苦しみや痛みの由来を知る努力をするべきだ」ということ。 関係し合う考え方、全-世界の捉え方に「ブラックカルチャーは私たちの一部である」という言葉が心に響く。11章を何度も読んだ。
  • 2025年8月22日
    Lonely Planet Turkiye 17
    トルコのロンプラを買うのは2回目。前のは10年前のなので改めて。 実物は表示がTürkiyeとなっている。英語ではトルコ語の”トルコ“表示が増えている。
    Lonely Planet Turkiye 17
  • 2025年8月20日
    眠れない夜に思う、憧れの女たち
    眠れない夜に思う、憧れの女たち
    間に他の本に目移りして、中断しながらやっと読了。 まだ女性が男性の所有物だった頃。そんな逆境に負けず自分の信念を持って生きた女性たちがいる。 その女性を「夜の女たち」と著者は呼び、彼女たちの残された文献をもとに旅した土地、暮らした街へ赴く。 覇権を巡って男たちはアフリカを目指したが、彼女たちは純粋な好奇心、冒険心を胸に旅をした。 まだ女性が教育が十分に受けられない中、恵まれた父親や夫(その限りではないと思うが)を持つ女性たちは才能を開花させる。 お金に困りながら、家庭との両立も奮闘した様子が数百年前のことながら、ありありと思い浮かべることができる。著者の人間らしい弱音や冗談も共感。 今を生きる女性もやっぱりいろいろある。 だけどまたこれからも頑張ろうって思える一冊だった。
  • 2025年8月19日
    激動の時代
    激動の時代
読み込み中...