黄金と生命 ― 時間と練金の人類史

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Yamamoto Masaki@masa04262026年3月16日読み終わった映画『アンドレイ・ルブリョフ』(タルコフスキー)のラストシーンの鐘を紐解きたくて読む。 ケルトに造形の深い著者なので、ケルトに関わる何かが記述されているかと思いきや、もっとより深く広い視点で、古層を巡るように文章が展開されていた。 竜と鉄、そして土に関わる内容が多くて、それが思わぬ収穫だった。 “あとがきより” 遠い昔、ヒトの「心に」燈された「想いとしての黄金」 【イエイツの引用】 私に必要なものはほかにない、 ミイラがミイラ布にくるまれているように 心の旅に包まれているからは。 黄金は大地から生まれ来る貴金属であるが、それを現実世界で生きる「生命・生き物」にしていった力は、人間の「想像力」だったということだ(イエイツ作品でいえば「ヴィジョン」である)。大自然の母なるマテリアルの輝きに、牽引されながら、ヒトは想像力の溶鉱炉を、燃やしつづけてきた。まさに、天の黄金、太陽の炉のように!