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Yamamoto Masaki
Yamamoto Masaki
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@masa0426
物語を書くひとの 読書記録。。。
  • 2026年3月31日
    街とその不確かな壁
    再読。(たぶん3回目になるのだろう) 短い間隔で読んでいるから、ほとんど内容は覚えていた。けれど、今回の読書は随分と印象が違っていた。 これまでは、第2部が一番読みやすくて(ページ数的にも最も多い)1部と3部は、いつもリズム感に突っかかるような感触があったのだが、今回は1部と3部こそが、恐ろしいくらいにスッと身体に物語として入ってきた。 何故なのかは、分かっているけど、あえて言葉にはしない。 この小説の肝心な部分は、現実と想像の間に育まれる、曖昧な世界の構築と実態を、意識のレベルで行き来する事が(起こりうる)前提となっている。 これは正直言って、かなり高度な感覚値であって、現代的な小説にほとんど引用されていない作品構造だと想う。 もっぱら、自分自身は、このあまりにも神話的に作られている世界観がフィットし過ぎているからなのか、ほぼ違和感なく読めた。 けれど、これはもう小説としてはとてつもなく難しい事を描いているので、一般的な読者には、やはり理解が及ぶにはかなり長い時間を必要とされるのではないかと思った。 それこそ著者が、取り組み直すのに40年もの歳月が必要であったのと同じように。。。
  • 2026年3月25日
    ファウスト(下)
    ファウスト(下)
    ファウスト(下) P454 鐘と木と礼拝堂を破壊する。 ヒント、ただし逆の意味で。 『夜更け』 【塔守リュンケウス (城の物見塔で歌う)】 見るために生まれ 見張ることを命ぜられ 塔がこの身の定めとなったが 世界は俺の気に入った。 遠くを見 近くを眺め 目にするは月と星 森と鹿。 すべてのなかに 俺は見る永遠なる神の飾りを。 そして世界が俺の気に入るように定めも俺の気に入った。 幸福なる俺の眼よ お前が今まで見たものはそれがいったい何であれみんな本当に美しかった! (間) ただ楽しむだけにこの塔高く 物見に立つ身では俺はなかった。 何という恐ろしい光景が暗い世界から俺を脅かすのか! 闇に立つ菩提樹のひときわ暗い木陰から火の粉の束が吹き出してくる。 あお 風に帰られ 火はますます強くなる。 ああ!木立の蔭の苔むした小屋が炎となって燃え上がる。 一刻の猶予もならないが助けの手はまったく見えね。 ああ!(あの善良な老いたふたりがいつも火の始末に細心だったふたりが渦巻く煙の餌食となるのか! 何という恐ろしい出来事だ! 炎がゆらめき苔の小屋の黒い木組みが赤く燃え上がる火に包まれている。 こころ善良なあのふたりが ごうか 燃えさかる地獄の業火から助かればいいが! 明るく輝く炎の舌は葉から小枝へ 小枝から大枝へとからみつき 乾いた大枝はゆらゆらと燃え始めたちまち炎を発して燃え落ちる。 俺の眼がこれを見ねばならぬとは! 俺の眼がこんなに遠見が利くとは! 太い枝が燃えて落ちかかり 礼拝堂が崩れ倒れる。 鋭い炎が菩提の頂きに 蛇のようにまとわりつく。 うつろな幹が根元からまで真紅の輝きとなって立っているー。 (長い間、歌) 幾百年もの間ひとびとの眼を慰めた 掛も礼拝堂も姿を消した。
  • 2026年3月24日
    ファウスト(上)
    ファウスト(上)
    面白いとか、面白くないとか、分かるとか、分からないとか、理解出来るとか、出来ないとか、そう言ったレベルの作品ではない。 錬金術師なるものが、まだ存在していた世界や時代に、詩人が語るべき作品宇宙は、決められるべくして存在せざるを得なかったのだと、ただ思うのみ。 上巻(悲劇Ⅰ部)だけでも、それが伝播する。
  • 2026年3月21日
    レキシントンの幽霊
    『トニー滝谷』P147 不自由しないくらいの数のコートとワンピースを持っているのだもの、と。でも交差点の一番前に停まって信号を待っているあいだ、彼女はずっとそのコートとワンピースのことを考えていた。それがどんな色をしてどんな恰好をしていたか、どんな手触りだったか、彼女ははっきりと記憶していた。今目の前にあるもののように、細部まで鮮明に思い浮かべることができた。額に汗が浮かんでくるのが感じられた。 ハンドルの上に両肘をついたまま、大きく息を吸い込んだ。そして目を閉じた。目を開けたとき、宿号が青に変わるのが見えた。彼女ははじかれたように思い切りアクセルを踏みこんだ。 そのとき、交差点を黄色の信号で無理に突っ切ろうとした大型トラックが彼女の運転するブルーのルノー・サンクの鼻先に横からフルスピードで突っ込んできた。 彼女には何かを感じる暇さえなかった。
  • 2026年3月19日
    オデュッセイア 下(ホメロス)
    下巻は怒涛の如く物語が展開する。再会する父と子、そして故国に起きた事、帰郷を経て、入り交じった事後の因襲、反撃、闘い。 オデュッセウスの立ち居振る舞いに、文字通り『あ』っという間にページを手繰ってしまった。 冒険譚、英雄譚、の面白さはもちろんだけれど、この物語の根底は、家族とは何か、という根本的な部分に帰するのが、何よりも作品の引力であり、神話の源なのかもしれない。 それを叙事詩で語ろうとする所以は、本来的に音楽的であり、演劇的であるという、物語が増します力を、存分に読み手の身体へと呼応させようとしているからだと思う。 五感を屈指する本だった。
  • 2026年3月17日
    オデュッセイア 上(ホメロス)
    旧約聖書の時にも相似した感触がある。 判じ得ないことが、判じ得られる感。 歌、詩、唄、譜、うた とは何か? 冥府の世界や家族、肉親、血の交錯 古代ギリシア人たちは霊なる存在を、 当たり前のように語り、そして視ている それは現代的なスピリチュアルとは違い または、超能力とも少し異なる。 おそらく予見予知への認識の距離が、言葉と身体においてほとんどズレていないのかもしれない。 天狗が判るか、判らないか、問題? そして天狗は視界では捉えられない。
  • 2026年3月16日
    黄金と生命 ― 時間と練金の人類史
    映画『アンドレイ・ルブリョフ』(タルコフスキー)のラストシーンの鐘を紐解きたくて読む。 ケルトに造形の深い著者なので、ケルトに関わる何かが記述されているかと思いきや、もっとより深く広い視点で、古層を巡るように文章が展開されていた。 竜と鉄、そして土に関わる内容が多くて、それが思わぬ収穫だった。 “あとがきより” 遠い昔、ヒトの「心に」燈された「想いとしての黄金」 【イエイツの引用】 私に必要なものはほかにない、 ミイラがミイラ布にくるまれているように 心の旅に包まれているからは。 黄金は大地から生まれ来る貴金属であるが、それを現実世界で生きる「生命・生き物」にしていった力は、人間の「想像力」だったということだ(イエイツ作品でいえば「ヴィジョン」である)。大自然の母なるマテリアルの輝きに、牽引されながら、ヒトは想像力の溶鉱炉を、燃やしつづけてきた。まさに、天の黄金、太陽の炉のように!
  • 2026年3月13日
    悲しみの秘義
    悲しみの秘義
    縁の中で出会えた、縁のある本だった。 ときおり、自らの息を詰めてしまうほどの文章に遭遇した。 こう言う本って、なかなか無い。そしてそれらが、『軽やかな』感じに書かれているが、それは決して単純な軽さとは、全く別物の事だと、深く感じた。
  • 2026年3月12日
    夢の扉
    夢の扉
    幻想的な小説 旧仮名遣ゐの翻訳がたくさんあつて面白い。 文章の見え方が、響きかたがすこし変わる。 『黄金仮面の王』はいい作品だ。
  • 2026年3月11日
    ミステリアス・ケルト: 薄明のヨーロッパ
    ミステリアス・ケルト: 薄明のヨーロッパ
    良い本。 図版も充実していて、読みやすい。
  • 2026年3月10日
    鶴岡真弓対談集 ケルトの魂
    俳優・音楽家・写真家から学者などに至るさまざまな人と鶴岡氏の対談。 文様・小泉八雲・ジョイス・イエイツ・岡本太郎・ケルズの書、、、、、色々なヒント
  • 2026年3月8日
    神の子どもたちはみな踊る
    『タイランド』 「いったん言葉にしてしまうと、それは嘘になります。今は我慢することが必要です。言葉をお捨てなさい。言葉は石になります」
  • 2026年3月6日
    宮沢賢治全集(7)
    銀河鉄道の夜(第三次稿) P517  カムパネルラは、その綺麗な砂を一つまみ、掌にひろげ、指できしきしさせながら、夢のやうに云ってゐるのでした。 「この砂はみんな水晶だ。中で小さな火が燃えてゐる。」 「さうだ。」どこでぼくは、そんなこと習ったらうと思ひながら、ジョバンニもぼんやり答へてゐました。  河原の小石は、みんなすきとほって、たしかに水晶や黄玉や、またくしゃくしゃの皺曲をあらはしたのや、また稜から霧のやうな青白い光を出す鋼玉やらでした。ジョバンニは、走ってその渚に行って、水に手をひたしました。けれどもあやしいその銀河の水は、水素よりももっとすきとほってゐたのです。それでもたしかに流れてゐたことは、二人の手首の、水にひたったとこが、少し水銀いろに浮いたやうに見え、その手首にぶつかってできた波は、うつくしい燐光をあげて、ちらちらと燃えるやうに見えたのでもわかりました。
  • 2026年3月5日
    異国の客
    異国の客
    ・2005年に出たエッセイ イラクとアメリカの戦争について書かれていたりする。 著者が、自作の翻訳をお願いする中東圏の翻訳家と、パリのカフェで『中東とアメリカ情勢』について話をするエピソードが登場する。 『イラク→シリア→(アラブ圏ではないが)イラン、とモスレムの国が次々に滅ぼされる。』 という文章が目に留まる。
  • 2026年3月3日
    土と生命の46億年史 土と進化の謎に迫る
    ミミズの重要性に関心した。 ジブリの引用も時々あったのも面白い。 人類は土を作ることができない。
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