多様性の時代を生きるための哲学

2件の記録
- Suzuki@finto__2025年4月11日読み終わった★★★☆☆ 「鹿島 とくに重要なのは、中間階級が上に行こうとする時間軸ですね。中間階級は、もう少し上に行くこともあるけど、そこで留まっていることもある。さらに上を目指す人もいる。ウディ・アレンが『アニー・ホール』という映画でグルーチョ・マルクスの「私は私を入れるようなクラブには入りたくない」という言葉を引用していますが、これは実に上手いことを言うと思いました。「私みたいな者を入れるのは俗なクラブでダメだから、私を入れないようなクラブに入りたい」というわけです。でも、自分が入れないようなクラブには入れない。永久運動みたいなもので、中間階級は永遠に満たされないんです。日本人はずっとこれをやってきたという意味で、とても中間階層的です。いまの日本は下層化していますが。」p170