牡猫ムルの人生観 (下) (岩波文庫 赤 414-4)

牡猫ムルの人生観 (下) (岩波文庫 赤 414-4)
牡猫ムルの人生観 (下) (岩波文庫 赤 414-4)
エルンスト・テオドールA.ホフマン
秋山六郎兵衛
岩波書店
1957年4月5日
1件の記録
  • ピエ
    ピエ
    @pie_202
    2026年5月9日
    え、ここで終わり?と思いながらあとがきを読んだところ、実は次の第3巻も構想されていたが、作者のホフマンが亡くなったために上下2巻となったとのこと… 読み書きできる猫のムルの自伝に、吸い取り紙として使われた楽長クライスラーの伝記が挟み込まれたまま、まぜこぜに出版されてしまった!という建付けなので、クライスラーの物語には連続性がなく、飛び飛びになっている。 クライスラーの話が挿入される度に、前回との行間(頁間?)を埋めるように、間の展開を想像しながら読み進めるのが、頭の体操のようで楽しかった。 段々とムル=クライスラー=ホフマンの人生の浮沈が呼応していくのがこの本の面白さだと思うが、ホフマンの死で物語が尻切れトンボに終わってしまったことにより、この3名のシンクロが完成したような気がしてぞわっとする。話の展開や語り口も楽しく読んだが、この幕切れがこの本の一番の魅力かもしれない…
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