父さんが帰らない町で

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- かなすみ@kanasumi_01232026年3月24日読み終わったキース・グレイの本、好きだったなぁ、と手に取った。 舞台がイギリスではなくアメリカなのは、後書きに理由が書いてあった。なるほどね。 多感な少年期さいごの夏と言った感じの本書。主人公が人生を振り返った時に、分岐点のように見える夏なんだろうと思われる。 主人公ウェイドは12歳。彼を取り巻く世界は色んな物で出来ている。兄のジョーや敵対する金持ちの息子のケイレブ、移動式カーニバル、お化け屋敷の「最後の兵士」……、そして不在の父。 いくつものピースが絡まりあった、短いけれど想像力をかきたてられる魅力的な作品だった。 不安、諦め、葛藤、恐怖。そして晴れ晴れとした高揚感のあるラストシーン。 キース・グレイの作品には、ユーモアと苦さがあってそこがとても好きだ。