宮本武蔵(2)

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鷲津@Washizu_m2026年3月27日わたしの本棚「私を構成する本」 父は本と音楽を好んだ人で、休日の度、幼い私はジャズを聴かされた記憶があります 子供の頃、父の本棚は私にとってキラキラ輝いた場所でした。内容は良く分からなかったけど、蔵書を読み漁った時期もありました 成長するにつれ、仕事漬けだった父と衝突することが多くなり、学生時代に家を飛び出し、その後実家に戻る事はありませんでした 父が他界した後、何かの折に実家に立ち寄る機会がありました。父の蔵書やレコードはとうの昔に処分され何も残っていなかったけど特に悲しみも湧いてきませんでした 母に促され渋々自分の本棚の整理を始めた時、そこでこの本が一冊だけ紛れ込んでいたのを見つけました。「宮本武蔵」全六巻のうち、第二巻だけ 懐かしさの余り、本を手に取ってページをめくると、永らく封印していた幼い頃の記憶が溢れ出してきました。楽しかったこと、悲しかったことも。気がつくと、ひとり本棚の前で立ち尽くしていました 今この本は、自宅の本棚にあります。私の宮本武蔵はいつまでたっても巌流島には行けず、又八とつるんだり、おばばに追いかけまわされる未熟者ですが、本棚にある蔵書の中で、一番癒してくれる存在です 今は存在しない、子供の頃に憧れた本棚に繋がる魔法の鍵。この本を手にすると、幼かった自分に出会える...今となっては父が遺してくれた素敵なプレゼント