アンの友達

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ユメ@yumeticmode2025年5月12日読み終わった感想再読この巻はアン自身の物語ではなく、アンの周辺の人々に起こる出来事を描いた短編が収録されている。アンはちらりと登場する程度だったり、名前が挙がるだけだったりするが、モンゴメリの豊かな人物観察眼によって、どの話も〈腹心の友〉たる読者を惹きつける。恋愛には側から見るとある種滑稽な一面もあること、それでいて当人にとってはやはりロマンティックでもあることが、活き活きと描かれているのだ。 貧しい老淑女がかつて恋仲だった男性の娘のゴッドマザーとなる「ロイド老淑女」、男性嫌いの女性と女性嫌いの男性がひとつ屋根の下に閉じ込められてしまう「隔離された家」が特に好き。


