近代日本文学案内

近代日本文学案内
近代日本文学案内
十川信介
岩波書店
2008年4月1日
1件の記録
  • W7Ed
    @4nTeG00N
    2026年4月9日
    いいなぁー、この本。久しぶりに序章で心掴まれ、線引きまくり。  題名と目次が一見ちぐはぐ。目次には「立身出世」「文学の中の別世界」「移動の時代」とか。作家名も作品名も少ないなぁ。これが読書案内?けども予想のつかない目次も興味が惹かれる。  「はじめに」でいい意味で期待を裏切られる。早速太宰治の作品から二項対立のゆらぎへ、近代という時代、作家たちは何をどう描いたのか。文学史的でも、教科書的でもなく、身近な題材で近代文学を読んでみる、というなんとも思考の旅的な本らしい。  教科書的になりたくない著者の意向に反するかもしれないけど、「よい文章」のお手本のよう。なになに?なんの話?と思わず先を読みたくなるリズムがある。すっきり端正だけど、そう来るのか!という意外性もある構成。専門的すぎず、入門すぎず、くだけすぎない知的な文章。読者に擦り寄らない距離感。  読者を信頼して書かれている、というのはこういう本なのかもしれないなぁ。序章が面白い本は、たいてい間違いなく面白い。その本の魅力や書いた人の人柄や姿勢が感じられるし、否応なしに期待させられる。  これぞ岩波ーー!!な気持ち。こういう文章に出会うと、気持ちがすーっと晴れて、きりっとするなぁ。 さて、よみますか。
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