蘆刈

5件の記録
思津@sleeeep_tori2026年7月17日読み終わった夢みたいな話だった。 お遊さんのキャラクターが魅力的で、多分そばにこういう人がいたら好きになってしまうだろうなあと思った。なぜこう思うのか考えてみたのだけれど、自分の類まれなる魅力に自覚的でそれを行使できる人間というのは良いものだからだという結論に至った。 父はおしずさんと結婚しながらお遊さんとも思いを通わせているという不思議な関係性で、その曖昧さが美しいなと思った。どこからか幻だったのかわからない、独特な読後感が結構好き。
読書猫@bookcat2025年3月19日読み終わった(本文抜粋) “けれどもわたしは雄大でも奇抜でもないこういう凡山凡水に対する方がかえって甘い空想に誘われていつまでもそこに立ちつくしていたいような気持にさせられる。こういうけしきは眼をおどろかしたり魂を奪ったりしない代りに人なつッこいほほえみをうかべて旅人を迎え入れようとする。ちょっと見ただけではなんでもないが長く立ち止まっているとあたたかい慈母のふところに抱かれたようなやさしい情愛にほだされる。” “おゆうさまの顔には何かこうぼうっと煙っているようなものがある、皃(かお)の造作が、眼でも、鼻でも、口でも、うすものを一枚かぶったようにぼやけていて、どぎつい、はっきりした線がない、じいっとみているとこっちの眼のまえがもやもやと翳って来るようでその人の身のまわりにだけ霞がたなびいているようにおもえる、むかしのものの本に「蘭(ろう)たけた」という言葉があるのはつまりこういう顔のことだ、おゆうさまのねうちはそこにあるのだというのでござりましてなるほどそう思ってみればそう見えるのでござります。”
