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読書猫
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@bookcat
にんげんのことばやくらしをまなぶために本をよんで、すきなところをめもしています。 さいきん、にくきゅうでぺーじをめくるのがうまくなってきました。 2025/3/7-
  • 2026年4月1日
    これより先には入れません
    これより先には入れません
    (本文抜粋) ”刻々に変化する表情は顔の隠れ蓑 寝顔は束の間闇から生まれる朝顔の花“ (「29 谷川俊太郎」より) ”鉢植えの下に鍵などありません、みたいにしおれている向日葵“ (「30 木下達也」より)
  • 2026年4月1日
    神を見た犬 (光文社古典新訳文庫 Aフ 2-1)
    神を見た犬 (光文社古典新訳文庫 Aフ 2-1)
    (本文抜粋) ”望まない者にとって、神の存在ほど重い荷物はなかった。“ (「神を見た犬」より) ”幸せかって? いや、これっぽっちも幸せではなかった。だが、彼の胸の奥底には、つかみどころのない、なにかすばらしいものがあった。思い出と予感が一緒くたになったような感覚……。それが、まるではるか彼方の地平線で光る灯火のように、彼を呼んでいた。あそこに幸せがあるのだ。魂の平穏も、愛の成就も、あそこにある。その呼び声こそが人生であり、そこに到達するためになら、苦しみに耐えるだけの価値があった。だが、はたして到達できるのだろうか。“ (「天国からの脱落」より) ”「……きみをはじめとする何人もの作家が、じっさいには存在しない物語を書くことに人生を費やし、それをごていねいに刊行する出版社があって、買う人間がいる。それで、きみらががっぽり儲かるだけでなく、新聞でも騒がれ、さらに批評家たちが作品について、ああでもないこうでもないと議論をぶち、評論まで出版され、巷の話題をさらう。どれもこれもまったくの作り話だというのに。原子爆弾やスプートニクが世の中を騒がせている現代において、まさしく常軌を逸しているとは思わんか? こんな茶番が、そう長く続くわけがない」“ (「マジシャン」より)
  • 2026年3月30日
    氷菓
    氷菓
    (本文抜粋) “「まだわたしは幼稚園児でした。どういうきっかけだったのか。わたしは伯父が『コテンブ』だったことを知りました。いつでも家にあったお菓子『スコンブ』に語呂がよく似ていたからだと思います。わたしは伯父の『コテンブ』に興味を持ちました」” “思い出したい過去がある。それはとりもなおさず思い出す価値のある過去があるということだろう。俺のモットーに照らせば、それは随分と奇異なことに思える。いまそこにある危機を回避するだけの俺に、思い出などなんの意味があるだろうか。”
  • 2026年3月30日
  • 2026年3月29日
    人生の「成功」について誰も語ってこなかったこと 仕事にすべてを奪われないために知っておきたい能力主義という社会の仕組み
    (本文抜粋) ”人はどうも、それによって自分が傷つくこともあるとわかっていながら、自分と誰かを勝手に比べて手に入れる「優秀さ」、狭き門、選ばれし者といった世界観が好きみたいだ。“ ”「成功」というのはやっぱり隅に置けない。多くの人がめがけているものの、数的序列の上、相対的に成り立つ概念とすると、なかなか手に入れ難い。そして時代とともに移ろうものだという。まるで雲をつかむよう、とはこのことである。“ ”報われる。報われないで結果を捉えるのは、あまりに先が読めない所業、アンコントローラブルすぎる。よって、プロセスそのもの・試行錯誤そのものに、大いなる敬意と労いを自分で自分に持つのだ。“
  • 2026年3月29日
    まず牛を球とします。
    (本文抜粋) “ゆっきーは3個のリンゴを両手で包んで、マッサージをするように優しく表面を撫ではじめた。その手付きをじーっと目で追っていると、手の動きに連動して、リンゴがふにゃふにゃのぐずぐずになっていくように見えてきた。目の前で鉛筆を振るとぐにゃぐにゃに曲がって見える現象みたいに。 すぽん、と気の抜けた音がして、3個のリンゴは「3」と「リンゴ」に分かれた。“ (「数を食べる」より) ”この事実をもって悟った。世界はタマネギを愛しており、タマネギが嫌いなおれは世界に愛されていない。“ (「タマネギが嫌い」より) “人類の幸福を目指すにあたって、前提とすることがふたつある。個人には自己決定権があること、音楽はアルバムで聴くべきということだ。” (「ボーナス・トラック・クロモソーム」より)
  • 2026年3月26日
  • 2026年3月24日
    ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実
    (本文抜粋) “今後も日本の経済水準の高さを暗黙の前提とし、ドアさえ開けばいつでも必要とする外国人労働者が入ってくるだろうと考えるのは楽観的にすぎる。“ ”日本語学校で学ぶ留学生たちに話を聞いたときのことだった。彼らも私と同じことを思っているようだった。日本語学校とアルバイト先と寮、彼らはこの三つを毎日ぐるぐると回るような生活を送っていた。彼らにとってはアルバイト先が唯一日本人との新しい出会いの場となっているようだった。“ ”社会学者のロベール・カステルは『社会喪失の時代』の中でこう言っている──「個人は運良く最低限の支えを手にした場合にのみ、ある程度独立した状態でみずからの生活を送ることができる」。“
  • 2026年3月23日
    カシタンカ・ねむい 他七篇
    カシタンカ・ねむい 他七篇
    (本文抜粋) “おばさんは、いつか、これと同じことが、自分の身のうえにも起こるような気がした。つまり、いつか自分もまた、なぜだか知らないけれど、こんなふうに目をつぶって、足をのばして、口をあけるだろう。そして、みんながおそるおそる自分のすがたに見入るだろう。” (「カシタンカ」より) “「はじめのうちは可哀そうな気がしたんですけど、今じゃあの人が羨ましくなりましたわ。あの人は、もう大盤石で、何が来たってびくともしませんものね。けれど、ねえ、ヴォローヂャ、もっとほかの途があの人にはなかったものでしょうか? 一体、生きながら自分の身を埋めてしまうことだけが、生の問題を解くことなんでしょうか? それじゃまるで死も同然で、生じゃありませんわね。」” (「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」より) “時に一種の博愛主義に見あやまられがちのチェーホフの温かさとか、しみじみとした情愛とかいうものは、実は深い知から生まれたものであることを忘れてはならない。彼は何も人間が可愛いかったのではない。真実が可愛いかったのである。” (「チェーホフの短篇に就いて」(神西清)より)
  • 2026年3月21日
    タイタンの妖女
    タイタンの妖女
    (本文抜粋) “「いいかね、単時点的(パンクテュアル)な人間にとって、人生はローラー・コースターのようなものだ」” “「アンク、それはほかのなにをするよりも悪いことなんだぞ──昔を思いだすことはな。そもそも、おまえが病院へ入れられたのはそのためなんだ。おまえがあんまりいろいろのことを思いだしたからだ」” “「火星は、愛にはひどく不向きな土地だし、家庭的な男にもひどく不向きな土地だよ、アンク」” “「おれたちはそれだけ長いあいだかかってやっと気づいたんだよ。人生の目的は、どこのだれがそれを操っているにしろ、手近にいて愛されるのを待っているだれかを愛することだ、と」”
  • 2026年3月21日
    歩くという哲学
    歩くという哲学
    (本文抜粋) “急いでいる時、時間はどんどん速くなる。時間が飛び去る、ということは、急いだその二時間のために、結局、一日の長さが短くなるということだ。時間を細かく分割して、その中をやたらと埋めようとしてみても、一瞬一瞬は破れ散ってしまう。詰め込みすぎれば、飽和するのだ。” “歩いている時に得られる自由は、誰でもなくあれることの自由だ。” “作品とは、時間を宙づりにする一瞬のひらめきによって生まれるものではなく、一石、また一石と積み上げられたことによって我々に届けられる。”
  • 2026年3月17日
    本をすすめる
    本をすすめる
    (本文抜粋) ”書評とは、本が発する強烈な光を、書き手という個人を通し、屈曲して出す光のことだ。個人というプリズムが、絶対に必要だ。“ ”結局、どんな文章にも書き手のすべてが出る。品格、性格、気質、好み、過去の経験とか。しみったれか、ええかっこしいなのか。小利口なのか、大馬鹿か。実直な人なのか、ビッグマウスか。すべて出るのが文章で、また出なきゃうそだと思うんです。“ ”自分にはいくらしつこくしてもいいんですよ。粘着してかまわない。” “自分がつかんだ、自分だけははっきり分かっているおもしろさを、あきらめない。自分が好むものを、まず自分が信じ込む。楽しんだもの、愛したものを、絶対に手放さないということです。” “「さ、今日も元気に夢を見よう」「でっかいうわごといって読者をポカーンとさせてやろう」。そういってPCの前に座る。パソコンなんか、寝床みたいなもんですよ。”
  • 2026年3月16日
    国のない男
    国のない男
    (本文抜粋) ”どんな題材も笑いの対象になりうる。アウシュビッツの犠牲者にも、寒々しい笑いのネタくらいはあったかもしれない。“ ”わたしは思うのだが、テクノロジーをろくに書きこんでいない現代小説は、現代の人間を描ききれていない。“ ”アラブ人はばかだって? アラビア数字を発明したのは彼らだ。 一度、ローマ字で長々しい割り算をやってみるがいい。“ ”しかるべく育まれた想像力の回路は、どんなに小さなきっかけにも反応するようになる。“ ”「しかしどんな芸術においても、いちばん大切なのは、芸術家が自分の限界といかに戦ったかということだ」“
  • 2026年3月14日
    悪文 伝わる文章の作法
  • 2026年3月13日
    百冊で耕す
    百冊で耕す
    (本文抜粋) ”目指すのは百冊読書家だ。本は百冊あればいい。小さな本棚ひとつに収まる量。だれでも買える。だれでも持てる。百冊で耕す。カルティベートする。“ ”本を読むとは、結局、人類を信じるということだ。“ ”自由というのは、上から与えられるものではない。<なる>ものだ。自らつかみ取るのだ。契約も、意志も教育も恋愛も選挙も、そして仕事も。「自分がつかみ取った」という実感のないものは、それは自由ではない。“
  • 2026年3月13日
    言葉と歩く日記
    言葉と歩く日記
    (本文抜粋) ”何をするのにもわたしは言語を羅針盤にして進む方向を決める。言語の中には、わたし個人の脳味噌の中よりもたくさんの知恵が保存されている。“ ”友達がくだらない用で電話してきたりすると、仕事を中断しなければならないのでとても嬉しいと思う。つまり、仕事にとって重要なのは、仕事を邪魔してくれる要素だということになる。“ ”文章を物質として見る。単語一つ一つを物として観察する。単語は自分の心が外に溢れ出したものだと考えるのは思い込みで、単語はわたしの生まれる前から存在し、独自の歴史を持ち、わたしが死んでも全く悲しまずに、存在し続けるだろう。“ ”理解できない言語に耳をすます時、言語はメッセージを伝える使い走りであることをやめる。言語そのものについて考えるまれなチャンスである。“ ”毎日湧き上がってくる数々の疑問、数々の優れた書物との対話、旅で出逢った人々の言葉、街角で目にした光景、言葉にまつわる出来事や出来事としての言葉、友人、家族、作家仲間、過去の作家たちの亡霊。いろいろな声を入れることのできる日記という形式に感謝したい。“
  • 2026年3月12日
    三行で撃つ
    三行で撃つ
    (本文抜粋) ”書き出しの、のけぞらせる一行目は、「銃」である。“ ”太宰もチェーホフもプルーストでさえも、行商していたんです。まして、天才でないわれわれは、あたりまえです。“ ”自分に、「なる」のだ。影響され、まねし、理解し、誤読し、そうして自分自身になっていく。スタイルを確立する。“ ”文章とは、人そのものなのだ。その人の、性格も、感情も、知能も、来歴も性癖も趣味も、おっちょこちょいもしみったれもあんにゃもんにゃも、一切合切が出るものなのだ。いや、出てしまわなければならないものなのだ。“
  • 2026年3月10日
    文章は、「転」。
    (本文抜粋) “なにかを見る。聴く。心を動かされる。それは、生得的なことではない。多くは後天的、言い換えれば、環境や教育の成果だ。有り体に言えば、「練習」しているから、感じられるようになるのだ。感性は、鍛えた者だけが得られる、もうひとつの〝筋肉〟だ。” “自分の、考えていること、感じていることを、文章に書くのではない。逆です。文章を書くことによって、自分の考えていたこと、感じていたことを知る。” “よく、見る。 それは、「よく、生きる」ことと、ほとんど同義です。” “人は文章を書くとき、悲しみをいったんわきに置く。悲しんでいる自分、落ち込んでいる自分を、客観視する。文章を書いているときだけ、自分が自分から離脱する。”
  • 2026年3月8日
    人生の救い
    人生の救い
    (本文抜粋) “真の人生を知らずに生を終えてしまう人は、醜い人です。己の不運を知った人だけが、美しく生きています。” “世の多くの人は、自分の生はこの世に誕生した時に始まった、と考えていますが、実はそうではありません。生が破綻した時に、はじめて人生が始まるのです。” “つまり、人生には救いがないということです。その救いのない人生を、救いを求めて生きるのが人の一生です。” “現実を見つめることはつらいことですよ。もしあなたが、楽をして、いい目を見たい人なら、苦しい後半生が待っています。人の現実(いずれ死ぬ)を直視する以外に、人には救いはありません。” “「虚」によって「実」を破るのが文学です。「虚」とは「嘘」です。そうすることで主題(テーマ)が見えてくるのです。” “私は「愛する」ことの本質には「自分を犠牲にする」ことが含まれていると思います。”
  • 2026年3月6日
    ハンナ・アーレント
    (本文に引用されているアーレントの言葉を抜粋) “「私たちの思考の主題は何でしょうか。経験、これだけです。もし、その経験の地平を失ってしまったら私たちは、あらゆる種類の理論に巻き込まれてしまうことでしょう。政治思想家が自らの体系を構築し始めたら、彼はおそらく常に抽象概念を扱い続けることになるでしょう」” “「どんな悲しみでも、それを物語に変えるか、それについて物語れば、耐えられる」”
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