回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~ (光文社新書)

回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~ (光文社新書)
回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~ (光文社新書)
岡田尊司
光文社
2013年12月20日
5件の記録
  • Fig
    @ficuscarica-22
    2025年6月21日
  • はんめ
    @halfme
    2025年3月21日
  • のん
    のん
    @non6636
    2024年12月29日
  • あめ
    あめ
    @rain33
    2023年7月12日
    以前読了したものから、当時別SNSに投稿した感想文を当該SNSサ終のためお引越し。 愛着障害について書かれた4冊ほどのシリーズの1冊で、愛着スタイルを安定型、不安定型、回避型、未解決型などに分けた中の、回避型の愛着スタイルについて特にフォーカスした1冊。 愛着障害という言葉を知り、なんとなくネットにあった診断テストをしたら回避型のスコアが高かったことから読んでみることに。 (シリーズの他の本は未読、機会があれば読むかなくらい) 全体的な話の流れとしては、 ・幼少期に養育者から共感的応答(そうだね、や嬉しかったんだね、などの声掛け)やスキンシップが希薄であると、回避型の愛着スタイルになる可能性がある ・幼少期に主に養育者に肯定される経験が養育者を『安全基地』とし、安全基地があることで子供は積極的に外へと活動を広げていくようになる ・回避型は安全基地の正しい形成が行われなかったため、自己を守ることにエネルギーを費やし、社会的な活動にあまり積極的になれない ・回避型自体は本人の性格であり一朝一夕で変わるものではなく、社会とうまくやれているのならば無理に変える必要はないが、『回避』という症状に出てしまっているなら少しずつ愛着スタイルを健全なものに変えていったほうがいい ・登校や出社すると体調を崩してしまうので引きこもっている、現実逃避をしていて罪悪感はあるが現状を変えることができない、みたいなのがいわゆる回避の症状 ・なんとかするには側に安全基地を持ち、少しずつ共感的応答の回路を広げていって、精神的エネルギーが充足したら本人が「このまま逃げてちゃダメだ」と気付き決意する、このプロセスが大事 みたいな内容。 元々愛着障害自体が、親との関わり方のせいで恋愛とかに支障が出ている〜みたいな私の勝手なイメージだったので、 (勿論恋愛についても細かく書かれているのだけど、) それ以外の仕事や人生設計などの社会生活についてガッツリ書かれてたのはかなりびっくりしたし目から鱗だった。 確かに仕事の続かなさ、モチベーションの低さ上がらなさ、何をとっても自分のことを書いてあって、 今までのゆるく多方面に出ていた問題ってこれかあ!って感動的な感覚すらあった。 回避からの復活方法や近くに回避型がいる時のセラピー方法に関しては流石プロだなという感じでとても参考になって読めてよかったなという感覚。 偉人の例を幾つか持ち出していて、偉人も同じ悩みを持っていたことや変われれば偉人にもなれるかもしれない希望を与えてくれるところも良い。 少し腑に落ちなかったのは、やっぱりAmazonレビューにもあったけれど、序盤の母親が悪論みたいなのはこれ現実の母親はどーすりゃいいんだよって感じだった。動画見せる系育児はよくないってそりゃ正論ではあるだろうけど……偉人や症例の話も女性のパターンは少なく内容も表面的というか、あまり真に迫っている感じはしなかった。 あと、回避からの復活についても、希望の火種があればそこから広げていくような手法は書かれていたけど、火種もないような本当のどん底を救うような内容でもないかもしれなくて、例えば病院に行くような気力も捻出できないし誰にも頼れないって詰んでる人とかにすると、読めば皆救われるってわけでもないなと感じた(そこまできたらもうプロでもこれが解決法ですって一概に言えない難易度なのかもしれないけど)。 アニメやゲームやSNSコンテンツに逃避する回避傾向のある人々に対する警鐘もわかるけど、急にデジタルデトックスしてって言われてもリスカしてる人間からカッターを奪うようなもんでなかなか厳しいなってところも…… 社会的な問題に対しても危機感を持っているような内容で、シメの言葉も人生は立ち向かってナンボと鼓舞されてしまったけど、やっぱ回避型なのでちょっと引いてしまった。熱すぎるって。 でも総合するとかなり腑に落ちるところも多く、今後の人生のためにも読んでおいて良かったなと思える内容でした。 良い読書体験だった。
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