ボードレール パリの憂鬱

ボードレール パリの憂鬱
シャルル・ボードレール
Charles‐Pierre Baudelaire
渡辺邦彦
みすず書房
2006年8月25日
1件の記録
jaguchi@jaguchi872026年10月7日読み終わったやっぱり好きだな、ボードレール。バルコニーから植木鉢を落とすな。 自分がなぜこういう不道徳なものに惹かれてしまうのかたまに考えるのだけど、「頭が固い」という自覚があるので、夏場の塩分のように不道徳を摂取することでバランスをとろうとしているのかもしれない。 散文詩「パリの憂鬱」と、晩年の手紙18通を収録。「お母さん」(オーピック夫人)宛ての手紙も何通かあって、ボードレールにも母親がいたのだなと思った。しかし、何だか幼稚で拗れた関係のように思える。 ・一つの夢想に似た部屋、真に精神的な部屋、そこに澱む空気は淡く薔薇色と藍色に染まっている。(『二重の部屋』p.13) ・これから何時間か、休息とはいかないまでも、沈黙を所有することができるだろう。やっと! 人間の顔の暴圧が消え、私を苦しめるものといってはもう私自身しかいない。(『深夜一時に』p.26) ・これこそ真の「別天地」、そこでは、すべてが美しく、豊かで、静かで、廉潔だ。そこでは、奢侈が秩序のなかにみずからを映して楽しみ、生活は脂身のように豊潤で、呼吸するのが心地よい。(『旅へのいざない』p.52)



