枕草子REMIX

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たにこ@chico75_114272026年4月30日読み終わった枕草子を現代風に訳し、テーマ毎に作者の解釈(現代に表すと…)がまとめられた本。途中作者とイマジナリー清少納言の会話も挟まれていて面白い。 彼女がこれほど面白い随筆を書くことができたのは、若者と老人の境界線の近くにいたから。二流のお嬢様であるが故のシニカルでしたたかでミーハーで無邪気な視点で随筆を書くセンスを評価されている。 著者は、清少納言のことを「彼女は単に正直なだけであって、本当の意味での意地悪な人ではない(P124)」「自分が時には意地悪で、時には自慢しいであることも。そして自分が若くなく、美人でなく、またそう高貴な生まれでないことも。彼女は全てを自覚しており、その自覚から枕草子は生まれました。彼女は、だからこそ自覚の無い人を憎みます。自分の立場を心得ずに似合わないことをする人や、自分を大きく見せようとする人を、許すことができないのです(P224)」と描写している。 枕草子は妙齢の高貴な女性がエモい(いとあはれなり)日々をまとめたものなのかな〜とぼんやり思っていたのに、良い意味で裏切られた。その面白さをこの本に教えてもらえたのが1番の収穫でした。