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2件の記録
doji@doji_asgp2025年10月31日読み終わったずいぶんと前に『錯乱のニューヨーク』を読んだ時には、建築家としてではなくとにかくおもしろい文章を書く人としてしかコールハースのことを認識していなかったのだけれど、すこし建築について知りはじめてからこの本を読むと、こういった文章を書く人物が建築家であることのおもしろさが際立ってくる。理論的であったり詩的であったり、建築家ごとにたしかな文体の違いというものはあって、コールハースが書く「ジェネリックシティ」や夢の断片についての覚書は、エッセイでもなければスペキュラティブななにかでもなくて、悲観でも楽観でも諦観にもおさまらない、独自の手触りのようなものがある。
