天上の舞姫 女神幻想ダイナスティア

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- 夕灯@yuuhi2026年5月27日読み終わった再読読了 2026.05.28 ゲーマーの間で多少の語り草となっている、『女神幻想ダイナスティア』のノベライズ。の、二作目。 『ダイナスティア』自体に相当特殊な設定が入っているため、一見さんの中には「そんなばかな」と鼻で笑うものもあるかもしれない。 だが、この突飛な設定のおかげで『ダイナスティア』ノベライズの物語がいちだんとおもしろく、いちだんと引き込まれる世界になっていることは確かなのだ。 花魁たちの花街に担ぎ込まれた行き倒れの金髪少年、大夫らは金髪の彼を匿い、ひそやかに愛でる…… と、いかにも女性好みの物語が繰り広げられていたところが、本の中盤で話はいろんな意味で完全に変わってくる。 徐々に始まっていたミステリーとファンタジーの風に乗り、勢いづいた物語にページをめくる手が止まらなくなる。 「イロモノ」と呼ばれても否定しきれないこの本だが、描かれる世界は常に可憐さを忘れていない。 少女のあるべき世界が形作られた貴重なシリーズのひとつだと、私は思っている。 しかし、日本で親しまれる普遍的な固有名詞が続く中に突然「ロサ」とぶっこまれると、それが薔薇であることは『ダイナスティア』をやっていた人にしかピンとこないかも…とか、序盤からそわそわさせられたネーミングが終盤でついに現実にマッチングした笑いの実を結んでしまうなど、意図されていなかった不幸も多い一冊。 この素晴らしいライトノベルが、善良な乙女の読者さまの手にばっかり届きますように…