本所おけら長屋(十二)

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ユメ@yume_bookworm2026年3月5日読み終わった感想おけら長屋に関わると、まず間違いなく騒動に巻きこまれる羽目になるのだが、そうと分かっていてなお近寄りたくなる不思議な魅力がこの長屋にはある。 おけら長屋の住人たちは、決して聖人君子揃いというわけではない。万松の二人を見ていれば明らかだが、下世話な一面もしっかりある。だが、彼らは皆お節介で、困っているひとを放っておけない人情も持ち合わせている。その両面こそが人間味というもので、だからこそ彼らの物語はいつも温かいのだろう。 江戸へ出稼ぎに行ったきり消息不明になった男を探す母子を手助けする話「おまもり」が、ひときわ胸に沁みた。
