鼠(ねずみ)鈴木商店焼打ち事件

1件の記録
- かわ@kawat312026年5月23日1918年、鈴木商店が米を買い占め、米価を釣り上げたとメディアや大衆に叩かれて焼き討ちの暴動にあった。 本書は当事者への綿密な取材を通じて、買い占めの証拠は乏しく、メディアはその点根拠なく煽動し、大衆も怒りに任せてノリで焼き討ちを行ったことを示している。 大衆や報道がいかにノリで暴挙に出るか(そしてそれは今も少しも変わっていない)、山本七平の『空気の研究』が有名だけどこちらもオススメしたい。 本書の副テーマは、鈴木商店がいかに急成長し、震災恐慌と共に空中分解したのか。後付けだけど。山っ気と知能を備えた若者を大量登用し一気に権限委譲した点、 金融機関との信頼関係構築に後ろ向きだが過剰な財務レバレッジを効かせていた点、政局とバックにいる対抗老舗との構想で競り負けた点、とか印象に残った。
