かわ
@kawat31
- 2026年8月11日
あんなに あんなにヨシタケ・シンスケ友達がくれた。 毎年一回読み返します。 遅まきながら母親の苦労を知った時、彼女が母親になっていくと思った時、自分に似た存在がもうすぐこの世に出てきて色んな思い出を作ってくれると想像する時、涙がでるね。 - 2026年8月11日
- 2026年8月8日
- 2026年7月31日
- 2026年7月29日
社長失格板倉雄一郎GMO,ザッパラス創業者の玉置真理氏が珍しくYouTubeでインタビューに出ていた。彼女は、彼女の友人であるハイパーネットの板倉氏が書いた同書について言及していた。同書は1991年に創業し、1997年に37億円の負債総額でもって破産(同時に板倉氏も個人破産)したハイパーネット社の顛末について書かれた書籍だ。 構想をぶち上げ、直接市場間接市場両方からめいっぱい資金を調達し、優秀な仲間を集めて、開発投資を実行して、足りなければさらに資金を調達し、営業・マーケティングを頑張って、付加価値のあるサービスをなんとか世に提供してCF黒字にもっていければ会社は生き残る。が、計画が予想通りに進捗せず、資金繰りも予想以上に悪化して会社は倒産に至る。 後半はほぼ100%資金繰りの話だった。創業者、役員、社員、株主、銀行、VC、米国最大手、取引先と、いろいろなプレーヤーが出てくるけどつくづく各々合理的な行動を取ってるだけで、えぐいエピソードも出てくるけど悪人はいない。 同書を読みながら、過去に大変な苦労をした、親友の親父さんが食事の際にポロっとこぼした「潰れる時は一瞬よ」という言葉とか、学生の終わりに初めて債権者として参加した債権者集会の様子とか、子供の頃よく遊んでくれた父親の経営者仲間が飛んだ話とか、優越的地位を使って偉そうな態度で接してきたサラリーマンとか、色々思い出した。我々は常に崖の上を歩いてる。現状でもってちやほや褒めそやす人もいるが、一寸先は闇。現状は砂上の楼閣。 敗軍の将が戦を語ることはとても少ない。貴重な証言を残してもらったことに敬意を表したいし、自らの教科書として何度か今後読み返すこととなると思う。 - 2026年7月12日
ベインキャピタル 企業価値向上力の秘密ベインキャピタル資本市場の総合格闘家の王者ベインキャピタル。 徹底した現場主義、データ経営、プロ人材の外部登用と生え抜きの登用の融合、士気を下げないベストアンドブライテストな人格者集団、会社の風土に適した生産性向上施策、 いうは易して、王道にチャンスメイクしてきた素晴らしい集団だし、事業承継などで積極的に株を譲渡した事例は別として、株を売らざるを得なかった企業やそのオーナーに思いを馳せざるを得ない。自己変革できなったものかね、できなかったんだろうね、当事者の方たちは指揮系統が移植されていく中どう思ったのだろう。語られなかったことの方に関心がわきました。 - 2026年7月11日
出光佐三の日本人にかえれ北尾吉孝「僕は青年に呼びかける。政治家をあてにするな、教育に迷わされるな、そして祖先の伝統の血のささやきを聞き、自らを頼って言論界を引きずれ、この覚悟をもって自らを鍛錬し、修養せよ、そして、その目標を明治時代の日本人たることに置け。」 - 2026年7月7日
奥州藤原氏高橋崇「源平合戦後、頼朝の政治力は日増しに強固になっていくから、たとえ、義経問題がなくとも、頼朝は源氏相伝の白河以北に対する宿意宿願、奥州での覇権確立の挙にいずれは出ようとするかもしれない..源氏の宿意という歴史的難題と義経問題を背負わねばならなかかった」 豊富な金を背景とした活発な貿易や地政学的優位性、当主のリーダーシップと芸術的外交手腕によって膨張し、東北を約100年支配した奥州藤原氏。 頼朝からしたら目の上のたんこぶ。なぜ義経を幼少期に庇護したのか、そして頼朝に追われた義経をなぜ再び匿ったのか、さらになぜ殺したのか。頼朝という圧倒的な存在を前になす術は他にあったのか。 資料が全焼しているために謎に満ちた一族について丁寧に検証した一冊。来週盛岡行く。 - 2026年6月28日
欲望のメディア (小学館文庫)猪瀬直樹「電波は映像と音を送るだけでなく、カネを運ぶ。点を突く巨大な溶鉱炉や運河のようなベルトコンベアを持たずとも、利潤をもたらし、技術革新を推し進める。」 我が国のテレビ開局〜浸透の話。テレビの可能性に賭けた/飲み込まれた技術者、政商、プロレスラー、政治家の話。正力松太郎率いる日本テレビが地方紙を稼ぎの柱とする地方有力者たちにあまり受け入れられないためにテレ朝が棚ぼた的に躍進したという解釈は斬新。業界だと有名なのかな。 「母と子のためのテレビ」を標榜して開局したフジテレビが、いつのまにかその存在意義を「楽しくなければテレビじゃない」にスライドさせ不動産会社としても大膨張した挙句、時代のうねりとともに破裂し、解体させられそうになっている現在を誰も予想できないよね。 - 2026年6月16日
青天若林正恭「人にぶつかっていないと自分が生きているかどうかよくわからなくなる」 何者にもなれなそうだけど何者になるか決めないといけない時期が迫っていて、平成の空気がたくさん詰まった、アメフト青春小説。読みながら親友のアメフトの引退試合を見に行ったら時を思い出していた。 - 2026年6月13日
- 2026年6月12日
組織の盛衰 決定版 (中公文庫)堺屋太一『油断!』で第一次オイルショックを予測した堺屋太一氏の組織論。組織はいかに滅びるか、あるいはいかにして繁栄するか、いくつかのケーススタディとともに提示されてる。既に定着した論点が多く真新しいものはそんなに無いけど、同意できる所が多い。 人事圧力シンドロームで滅びた豊臣家、環境への過剰適応(外部環境変化を放棄)で滅びた石炭産業、成功体験への執着で滅びた組織とか、それ以外にもニデックは「真の補佐役」を配置できなかったから滅びたのかなとか身につまされる話が多くてたまに読み返したい。 外部環境については、平成不況デフレ真っ只中に本書が書かれた時点から、現時点ではまた状況が大きく変わって、AIで生産性急上昇・円安・インフレ・原油高・不動産株高という環境、そしてこれは続きそう。人口減は相変わらず半端ないスピード。 バブルで土地株高神話が弾けたということだったけど、新たな「都心不動産高」「AI銘柄」神話が起こってる、「消費需要が大して萎まない神話」も。 不滅の最強企業群をどうやったら作れるか。 言うは易しだけど、組織論的には、 組織を活性化させ、悪玉菌は間引き、外部環境変化に即対応実行できる(何度でも生まれ変われる、そしてそれをデフォルトのする)風土と人、何より後継者や参謀・補佐役含めたトップ。 光通信、キーエンス、トヨタ、ファストリ、味の素、財閥系商社 よくよく研究したい。 - 2026年6月10日
現人神の創作者たち(下)山本七平「出来上がってしまった」政府たる江戸幕府へ正当性付与をするために慕華思想と思想体系としての朱子学が導入された。 しかし憧れ・絶対視の対象であった明が滅びて夷狄国家たる清が成立してしまう。 絶対視の対象は中国から日本へとスライドし(その過程で中朝思想等の興味深い論も起こった)、その根拠としての天皇への絶対視が、江戸幕府崩壊・明治維新へとつながる。 出来上がった政府と、正当性付与のためのロジックは、下記。形を変えて繰り返している。 江戸幕府⇔朱子学(慕夏主義) 明治政府⇔明治憲法(慕欧主義) 戦後政府⇔戦後民主主義(慕米主義) 本書は山本七平の宗教的背景と、悲惨な戦争体験から、徹底したロジックで現人神の創作過程を検証した傑作。 徹底検証・相対化はある面重要だが、つきつめると矛盾が出るのは当然であって、国家とはそういうものではと思う程に自分は現状肯定主義だと思った。 検証を打ち止めにできるほどの風土・国民性にフィットしている対象であることが重要なのかとか、 「正当」な検証対象が、天皇・政府の二段構えなのが重要なのかとかも思った。 膨大な朱子学者たちの書籍からの引用が多く難解だったけど超面白かった。 - 2026年5月31日
- 2026年5月23日
鼠(ねずみ)鈴木商店焼打ち事件城山三郎1918年、鈴木商店が米を買い占め、米価を釣り上げたとメディアや大衆に叩かれて焼き討ちの暴動にあった。 本書は当事者への綿密な取材を通じて、買い占めの証拠は乏しく、メディアはその点根拠なく煽動し、大衆も怒りに任せてノリで焼き討ちを行ったことを示している。 大衆や報道がいかにノリで暴挙に出るか(そしてそれは今も少しも変わっていない)、山本七平の『空気の研究』が有名だけどこちらもオススメしたい。 本書の副テーマは、鈴木商店がいかに急成長し、震災恐慌と共に空中分解したのか。後付けだけど。山っ気と知能を備えた若者を大量登用し一気に権限委譲した点、 金融機関との信頼関係構築に後ろ向きだが過剰な財務レバレッジを効かせていた点、政局とバックにいる対抗老舗との構想で競り負けた点、とか印象に残った。 - 2026年1月3日
新装版 間宮林蔵吉村昭「松田がそれ以上進むことは不可能だと言っているラッカから、さらに北へ足をふみ入れたい、と思った。波の音が、体をつつみこんでいた。」 北海道の測量を完遂し、樺太が島である事を発見した大冒険家・測量家間宮林蔵の話。
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