哲学がわかる 中世哲学

哲学がわかる 中世哲学
哲学がわかる 中世哲学
ジョン・マレンボン
周藤多紀
岩波書店
2023年5月30日
1件の記録
  • ゆう
    ゆう
    @fleurs_wisteria
    2026年8月1日
    好き度☆☆☆ おすすめ度☆☆☆☆ ・原著に誤記や明らかな誤り(邦訳では原著者と相談して対処済みとのこと)があると訳者による注釈があるなど、ん?と思われる部分もなくはないものの、著者が中世哲学の範囲と定義する西暦200年〜1700年という長い時の中で、古代ギリシア哲学という共通の起源を持つラテン・キリスト教哲学、ギリシア・キリスト教哲学、アラビア哲学、ユダヤ哲学の4つの哲学的伝統において、時に影響しあい、時に異なる方法でどのように哲学という営みが発展してきたかということについて、包括的に把握できた 著者が「歴史的分析」と呼ぶ多角的な視点からの分析も興味深かった 特に思想家たちの読んだテキストについて、個人的には当然前提として把握されていたのではと思っていたけど哲学研究においては必ずしもそうではないっぽい? ・4章以降の哲学の諸領域についてはかなり概説的なのでこの一冊だけで理解できたとは感じられない(ので他の本も読んでみるつもり) ・原著の英語にかなり忠実に訳されているので、正直なところわかりやすさはほぼない (ただ訳注がとても丁寧だし補足もされてるし日本の読者のための読書案内まで付記されている!) ・著者が完全に「ラテン・キリスト教哲学の伝統」の中にいることが文章から窺え、個人的にはすべての哲学的伝統を客観的に理解・分析しているかに関しては疑問が残った ・「制度の内外での哲学」という項目に興味を持った ・ボエティウスの『哲学の慰め』を読んでみたくなった
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