満州事変から日中戦争へ

満州事変から日中戦争へ
満州事変から日中戦争へ
加藤陽子(日本近代史)
岩波書店
2007年6月20日
2件の記録
  • ユウキ
    ユウキ
    @sonidori777
    2025年8月21日
    満州事変勃発から日中戦争に至るまでの国内および国際情勢を細かくたどっていく。 用語等が読み慣れなかったので正直どこまで理解できたか自信はないけど、 ソ連に対する「国防」の観点から暴走していく陸軍、「経済」の観点から満州獲得を煽られた国民という日本国内情勢、 中国をどう食い潰すか狙う列強、内部分裂している中国、そしてそれらが連なる国際連盟という国際情勢を読みながら、うまく立ち回ろうとする日本政府の試みがどんどん日中戦争へと転がっていく様はまさに泥沼化としか言えない。 軍部の暴走と国際事情という複雑な政治事情が絡みながら、起こるべくして起きた戦争ではあるが、当時の日本人にとっては「復仇」であり「戦争」という意識がなかったということにも驚く。これが国際情勢における正当性も失っていき、「東亜新秩序」につながるのか…。 当時の中国が列強各国に踏み荒らされるのが当たり前の状況なのも驚いたけど、帝国主義はその歴史を持つ国全てが顧みないことには、この世界から無くならないだろうとも思った。
  • つぐみ
    つぐみ
    @hatsumikage
    2025年3月26日
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