透明人間は密室に潜む

透明人間は密室に潜む
透明人間は密室に潜む
阿津川辰海
光文社
2020年4月22日
2件の記録
  • りんご
    りんご
    @Ringo_no_umi35
    2026年2月15日
  • 橘海月
    橘海月
    @amaretto319
    2023年3月26日
    透明化する病が流行し、透明人間となった者は、不完全な薬や化粧で非透明化が義務づけられている。主人公は夫に内緒で薬を止め、完全に透明となることである殺人を実行しようとしていた…。叙述ミステリで破綻が自明なだけに読み進めるのが切なく悲しい。 彼女が事を成し終えた後、どうやって密室に潜むかが核となっているのだが、探偵に見抜かれ動機が明かされる中で、彼女の状況や苦しみが徐々にわかって「だからそうだったのか」となるのが酷く悲しい。月に指を透かす過去、密室でのトリックにまで「ああ、だからか…」と納得してしまう苦しさがあった。 透明人間が登場しSFっぽいミステリとなっているから『透明人間は密室に潜む』は一見どこか現実離れした物語のように思われるけど、主人公の動機や苦しみはそのまま現代の社会問題としてありふれている(あえてこういう言い方をするが)と思った。透明人間でさえなければ、対象が違った結末となるだけで。
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